死ぬ前にやりたい事。【黒バス】

33種類の結果パターン

それなら………。 - 2024年5月8日

今日は古橋くんです。

・
となりの彼は古橋康次郎。私の彼氏である。

｢肉って言っても何食べたいの？｣
｢肉じゃが｣
｢じゃがじゃがは？｣
｢だから、肉が食べたいんだって｣

会話から分かる通り、夜ご飯の買い物に来ていた。二人で買い物とか全然なかったから新鮮。

｢さーて、肉も買ったことだしレジいくぞ。レジ｣

頭の後ろで手を組みレジへ向かうが古橋がついてこない。

｢……古橋？なんかあったか｣

古橋はある方向を向いていた。興味を持ち、そっちの方向に目を向けると男の二人組が何やら話し込んでいた。あれの何がおかしいんだか。

｢……YOU。ちょっと｣
｢なに、なんかあんの？｣

耳元に顔を寄せて小さな声でつぶやく。


｢…あいつらの会話から、【拳銃】とか聞こえる｣

｢はぁ！？…それって相当危ないんじゃ…！｣
｢勘違いかもしれないけど、とっとと逃げよう。危ないから｣
｢それもそうだね。行こう｣

面倒ごとには関わらないのが一番だ。
･

｢ほら、古橋帰るぞ……｣

レジを終え待っていた彼の手を引くが、動かない。


｢…どうした？またさっきの＿＿＿｣
｢…ごめん！｣

喋り途中に覆いかぶさられ、地面に伏せた形になる。すると


バン!!


たったそれだけの音なのに人を黙らせるものがあった。

｢はーい、これからあんたら俺らの人質ー。死にたくなけりゃいうこと聞いてね｣

｢……ちょっと遅かったね｣

耳元で古橋がつぶやく。冷静につぶやいてる場合じゃねーぞこら。近くで一人の子供が泣いていた。どうやら親とはぐれたようだ

まだ奴らの目には止まってない。いまならまだ……！

｢古橋。これ持ってて｣
｢おい！｣

買ったものを押し付け子供のところへ向かう。

｢……もう、大丈夫だからな。泣くな｣
｢ううっ…お母さんが……｣

｢うるさいよ、餓鬼｣

泣き止まない子供を必死に落ち着かせていて気づかなかった。
向けられた拳銃に背筋が凍る。

ちっ、ここまでか。諦めた瞬間。

｢しょーがねーな｣

そんな声が聞こえて目の前にいたやつが誰かに押されて転んだ。そいつは飛びかかってやつを捕まえようとしたが。

バン!!

その音で動かなくなった。

そいつに歩み寄った私は膝をついた。立っていられなかった。

｢………なに、やってんだよ…！古橋………っ｣

動かなくなった古橋の胸を力一杯殴った。

いつもみたいに、動かねぇ顔で｢やめろ、痛いから｣って…言ってくれよっ……！


【脱力男子の本気を見ろ】

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