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今日はどんな彼に会えるかな……？ - 2024年5月6日

「黒光り」



……唐突に目が覚めた。

スマホを見れば、午前3時13分。


どこからか、何かの気配を感じた。


隣にいる彼は規則正しく寝息をたてている。


嫌な予感がする。


……私の嫌な予感はいつも当たるのだ。



幸い目が暗闇に慣れていたので、

彼を起こすことなくリビングに辿り着けた。


暗闇の中で目を閉じて、先程感じた気配を感じ取る。



…………



「っ……！」


聞こえた。

密かにうごめくその音は、紛れもなく……。


私はすばやくリビングの入口に常備している秘密兵器を手に、

恐る恐る部屋の電気をつける。



部屋をぐるりと見渡す。




(…あれ？)



どこを見てもいない。



(気のせいやったかな……？)



ほっと安心しつつ、私はリビングから出ようと後ろをむいた。




「……」



そこには、




恐ろしい生命力を持ち、人々の生活を脅かし、


生き抜くために仲間を喰らうこともある。


人の子の髪１本を食えば、最大１ヶ月は生きられるという、



宇宙からの侵略者のような存在。





人類最大の敵である、と言っても過言ではない、



アイツがいた。







「きゃああああああああああああああああああああああ」


うごいてるうううぅぅぅきもいいいいいぎゃあああああ


「なにっ！？どしたんYOU！！！！」

「じ、じ、じじじじじじじじ」


腰が抜け、気絶寸前で壊れた目覚まし時計みたいになった私の背中をさすりつつ、

秘密兵器である殺虫スプレーと虫取り網を手に取る彼。


「…いくで」


1歩踏み出し、虫取り網でGを…


捕らえる…！


…ﾝｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｯ！！


「ぎゃああああああ」


彼は叫びながら、Gにスプレーをかけた。


それからまもなくして、Gの動きが鈍くなっていき。

Gはお陀仏になられた。


「…俺の、勝利や」


すでにお亡くなりになられているGにスプレーをかけながら、

右手をあげて、勝利を唄った彼。


その勇ましい背中を見て、私は彼を惚れ直したのであった。

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作者「G怖いですよね…作者は初めてGが家に出た時死ぬかと思いました。。」

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