本当は助けて欲しかった

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ねぇ、助けて……なぁんてね。嘘、だよ - 2024年5月8日

今日は 全松 妹 自傷の後編です！
＿＿＿

「ねぇ、なんでこんなに怪我してんの？」

トド松兄さんが私を睨む

『そ、それは…あ、え、と』

するとチョロ松兄さんが傷を手当てしながら俯き
「自分でやった。って言えないの？お前がいつも泣いてんの皆知ってる」

私は目を見開いた
『え、なんで、ど、して』

それはトド松兄さんも一緒だったみたいで
「ちょ、ちょっとチョロ松兄さん！！言っちゃダメじゃん！」

「だってそうでもしないとこいつ自白しないだろ」

「自白って」

『な、なんで兄さん知ってるの！？わ、私の事嫌いなんじゃないの！？』

「だ〜れが嫌いなの〜？」

「おそ松兄さん！起きてたのかよ！」
チョロ松兄さんが叫ぶ

「まぁ、チョロちゃん落ち着いて」

どうしよう。兄さん達が全員揃った
なんで、なんで寝てないの？

「黙っていても分からないぞ？」
カラ松兄さんが私に問う

私は俯いたまま喋らない

「ねぇ、誰が誰の事嫌いなの…
聞いてんの？」
一松兄さんが怖くて肩がビクッと揺れる

「一松、怖がってる。」
チョロ松兄さんが私の背中を撫でる。

何だか安心して涙が溢れた

『ご、ごめ、んなさ、い』

嗚咽を漏らしながら、謝る

「あぁあ、泣かない泣かない」
おそ松兄さんが頭を撫でる

「ﾌｯ…sisterに涙は似合わないぞ」
カラ松兄さんがカッコつける

「だから、謝んないでって」
チョロ松兄さんが背中をさする

「ごめん、強く言い過ぎた。」
一松兄さんが涙を拭いてくれた

「大丈夫！大丈夫！！泣かないで！！！」
十四松兄さんが抱き着く

「ねぇ、もっと頼ってよ」
トド松兄さんが傷だらけの私の腕をさする

「俺達が話聞くからさぁ、自傷行為なんて辞めてよ」
おそ松兄さんの声が震える

「大事な妹の事、嫌うわけないだろ…！？」
チョロ松兄さんが背中をさする手を止める

腕に水が落ちてきた

見るとトド松兄さんが泣いていた

トド松兄さんだけじゃない

十四松兄さんは必死に笑顔を作りながらぽろぽろ涙を流して泣いていた

一松兄さんとチョロ松兄さんは涙目だった

私も苦しくて、何度も何度も謝りながら
全部話した
辛かった、苦しかった、全部全部投げ捨てて死にたかった

「大丈夫大丈夫、俺達がもう、1人にさせないから、助けるから」

「ごめん、気付けなくてごめんね」

おそ松兄さんとトド松兄さんが私を抱きしめる

他の兄さん達も抱き締めてくれた

いつの間にか眠ってしまった

「助けられなくてごめんな」

《絶対この手を離さない》

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