【日替わり】今日だけ、俺のお嬢様でいて。【ヘタリア】

7種類の結果パターン

=ε=ε=┏(ΦωΦ)┛ - 2024年5月4日

今日は日本さんですｂ
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「うー…この靴、歩きづら…」

父に買ってもらった新しい靴を履いてみたけど、なんか底が高くて歩けない。
なんか歩行練習みたいになりながら、近所を徘徊してた。

あ、ここスーパーだ。
歩いてるうちにちょっと遠くまで来ちゃったなぁ…。

はぁ。この靴で家まで戻んのか…めんどくせ。

……っと思った瞬間こけた。
やべ、足挫いたみたい。
立てねぇ…。

人が来ない場所に移動して、携帯を出す。

電話する先はもちろん執事の日本。
何度かかけてるうちに、繋がった。

「…もしもしー…日本?」

「はいお嬢様、いかが致しました?」

「その〜…歩けない」

「は?」

「足挫いたの。出先で」

「出先で!?今はどこにいらっしゃるんですか?」

「えっと、佐藤さんちの前」

「そちらへ向かいます」

そう言って切れてしまった。
すごく急いでるような声だった。
そんだけ心配してくれてんだなー…日本。

少し待つと、日本らしき人影が近づいてきた。

「お嬢様！」

「日本、来てくれてありが…車で来なかったの!?これ…帰れる?」

「…ああっ…!!」

「…もしかして日本、意図的にじゃなくて、素で忘れてたとか」

「申し訳ありませんお嬢様…爺は物忘れが激しいもので」

あああ…。どうしよう。

…なんか日本私のこと見つめてるし。
何かを決心したように溜息つくと、私にいきなり近づいてきた。

「え…は…？」

私はびっくりした。


いきなり私を背負ったのだ。


「えちょ日本?」

「国歴長いのですから。これくらい余裕です……ッ!」

その声はどう聞いても余裕じゃない。

「い、いいよそんなの!!大丈夫だって!」

「私は幼少期からあなたを見守ってきた執事です。私は幼かったあなたに言いましたね?あなたの執事である限り、できる限りのことをすると。少しくらい、私に見せ場をくださいな」

「日本………ありがと…」

「いいえ」

日本の背中は本当に暖かかった。
私を守ってくれてる感じがした。

…今だけ。私は日本に全てを任せる。

家に着いて、私たちはなんとなく色々話し込んで、気付けば夕方になってた。
日本は夕日を見つめながら、私に言った。

「…私は、あなたの彼氏としては合格でしょうか?」

私の答えはただ一つ。

私たちをただ照らすいつもと変わらぬ夕日が、今日はやけに眩しかった。

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