文豪達にお別れを──

24種類の結果パターン

文豪たちは──。 - 2024年5月2日

F・スコット・フィッツジェラルドside






『フィッツジェラルド様、お願いです……お目覚めになられて下さい！』







俺だって目覚めたい、だが目が開かないんだ。






何故だろうか？









肉体強化をしても起き上がれない。









『貴方が居なくなってしまえば組合は……！』








何を言っている、YOUは。






俺が大切な団員を置いていくわけないだろう。





むしろ俺が最期迄見送ってやる。





と、カッコつけて言ってみたいが……どうやら不可能らしいな。







視界が黒く染まっていっている。





『貴方になら、私の全てを捧げられる。その位私は貴方の事を愛していました！』






見えなくても分かる、YOUの涙で汚れた顔が。





「YOU……」







『フィッツジェラルド様?!』







「俺は今、何も見えない。だからもう限界なのかも知れないな」





『そんな悲しい事言わないで下さい……貴方の異能を使えば、まだ！』







「無理だ。異能力を発動させる気力も残っていない。」





『ですが……！』







「くどい。もうこれ以上居なくなる俺に希望を抱かないでくれ。」





『フィッツジェラルド様……』







「だが、1つだけ命令をしてやろう」








『何でしょうか……』






YOUは、どうも私の後を追って来そうで寒気がする。






だからこそ、この命令を与える。





「絶対に、自分の限界を超える迄は死ぬな」





其処で、一気に私は黒い海に溺れて行った。






『フィッツジェラルド様……？』




聴こえるのはYOUの叫び声だけ。





最後に悲しませてしまって、すまない。






だが、組合の団員、否特にYOUには最期迄生きて欲しい。





気持ちには答えてあげられなかったが、YOUは最高の部下だった。





『フィッツジェラルド様ぁぁぁぁ!!』






──亦、逢おう。

この作品には24種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

ラッキーアイテム

炬燵

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：