一松とちゅーするだけ

38種類の結果パターン

大好きです。 - 2024年5月10日

*チョコレートケーキ*

「おいし〜♪」
「…嬉しそうで何より。一時間待ったかいがあった」

私が頬張っているのは、最近テレビで話題になった店の一番人気のチョコレートケーキ。食べたい食べたいと思いながらも、行列を見るとげっそりしてしまい、買えずにいたのだ。

「てかさ、何で一つしか買わなかったの？美味しいから一松も食べれば良かったのに」
「…人気すぎて一人１つまでしか買えなかったから。YOUが食べていいよ」
「…じゃ、お言葉に甘えて」

濃厚なチョコレートとあっさりしたホイップクリームが絶妙に絡み合い、口の中ですっと溶けていく。くどさも全く無く、食べ進める手が止まらない。

「…甘い…美味しい…」
「さっきからそれしか言ってないし…よっぽど美味しいんだね」
「あー、一松にも食べさせてあげたいなー」
「…と言いつつあと半分も残ってないし」

一松が呆れたような目で見てきたが、気にせずパクパクとケーキを口に運んだ。


「おいしかった〜♪」
「…よくあんな甘いモノ完食できるよね。味覚ぶっ壊れてんじゃないの？」
「普通だから！」

そこはきちんと訂正しておいた。

「…でも、YOUがすごい美味しそうに食べるから俺も食べたかったかも」
「ほらー、だから言ったじゃん。食べたかったら言いなーって」
「…一っ言もそんな事言ってなかったよね」

はあ、と一松がため息をついた――が、すぐにニヤリと笑った。

「…いいこと思い付いた」
「？」
「…YOUの口の中さあ…残ってるよね…」
「…何が」
「……あ、じ」

何言ってんの。

抗議の声は唇で押さえ込まれた。

舌が入ってきて、私の口の中に残った味を堪能するように這い回る。こちらと言えばただただ固まってキスを受け止めるしか出来ない。

口の中に広がる甘さは、先程のチョコレートケーキのせいか、このキスのせいか…

「あっまー…やっぱり一人では食えないな俺」
「はあ…食べたいなら…サイショから…言えば…いいのに…」

「何言ってるの。そんなこと言ったらキス出来ないでしょ」

…最初からこのつもりだったのか。こんにゃろう。

「…でもまあ、食べてる姿は、可愛かった、よ？」


…ほら。
そんなこと言うから、怒れないじゃん。

*******************************************


評価、コメ、よろしくお願いします。
バレンタインネタを書こうと思ったらこうなってました(ー_ー;)
男の人って甘いモノ苦手かなという妄想です。

この作品には38種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

• 金　運: ★★☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★☆☆☆☆
• 全体運: ★★☆☆☆

ラッキーカラー

しぶがみいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末吉」でした！

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：