優しい優しい貴女の執事さん【AU】

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貴女のことを可愛がってくれる羊…じゃなくて執事はだ〜れだ？ - 2024年5月9日

ﾎﾗ「今日は俺がお前の担当をするぞ…YOUお嬢さん？」
『了解でーす。』
＿＿＿

、、、コンコン(ノック音)

『後にして…。』
YOUの泣き声がドア越しから聞こえてくる。

、、、ガチャ(扉の開閉音)

「中に入るぞ？」
ホラーはYOUを心配に思い、部屋に入ってきたようだ。

『後にしてって言ったばっかりじゃん！』
涙目でホラーを見つめるなり、そう言った。

「あー…悪いな…。」
そう言いながら、銀のお盆をベットの上に置いた。銀のお盆には美味しそうなグラタンが置かれている。

「ほら、食え…今朝から何も食べていないんだろう？…食べないと元気にならないぞ。」
スプーンでグラタンをすくい、それをYOUの口元付近に近づけた。

『ごめんね、今は食欲がないの…それにお腹もそこまで空いてない。』

「ハァー…我儘は駄目だぞ、YOUお嬢さん？」

『だって！』

「＿＿＿隙あり！」
YOUの口元が緩まっているのを見計らって、ホラーはスプーンをYOUの口に突っ込んだ。

『んッ？！』
そのままモグモグと食べ始めて、ゴクリと飲み込んだYOU。


・・・。


「……どうだ、上手いか？？」

『うん…私がいつも食べているやつよりも、美味しい…。』

こんなに美味しいグラタンを食べたことがないYOUは驚いた。
だけど、一体誰が作ったのだろうか？

「だろ？…俺が作ってみたんだぜ！」

自信満々でホラーがそう言った。
成程…ホラーはよくご飯を食べる執事だから、料理の味の研究をよくやっているのだろう…お店で出せるくらいに絶品だと私は思った。

『へぇー！…凄いね！！』

「だろう？YOUお嬢さんが気に入ってくれて良かったぜ。

どれどれ、俺も食べてみるか……。」
先ほどYOUを食べさせるのに使ったスプーンで、ホラーはグラタンを食べ始めた。

『あ゛っ！？』

「ん？…どうかしたか？」
食べながらホラーは聞いてきた。

『い、いや……何でもないよ。//
(…無頓着なのかな？)』

「……。//(←知っててやった。)」

その後、残りのグラタンをホラーは全て食べたという。自分も食べたかったのか…或いは恥ずかしかった余りの故の行動だと私はそう思ったのだった為、私は何も言わない事にした。

またあのグラタンを食べたいな…。

＿＿＿
ﾎﾗ「なんだ？…もっとグラタンを食べたかったって？あー……また作ってやるからその時まで待っとけよ、YOU？」
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