私だけの執事さん【おそ松さん】

7種類の結果パターン

本日の執事さんは… - 2024年5月9日

【おそ松.勉強】

今日も書斎では、ペンが走る音と参考書片手に必死で説明しているおそ松の声だけ。

書斎周辺には誰も居らず、私とおそ松の2人だけだ。

窓から見えるのは、空高く昇った太陽と、青々とした木々、そして自由に飛び回る小鳥達だ。

「こ〜ら！お嬢様、よそ見しないの！」

「ああ、ごめんなさい。」

よそ見するのもムリ無い。

何故なら今は文学の勉強。

文学なんて小さい頃に読み漁ってたし、小説の方が私は好きだ。

「…お嬢様〜昔こういうの読んでたのは知ってますけど、さすがに話ぐらいは聞いてくださいよ〜！俺泣いちゃうよ…？」

「ええ！？泣くのはちょっと…。」

困るというか、迷惑だ。

「んじゃ話だけでも聞いてくださいよ！」

「ええ〜…。」

つまらなそうに返すと、おそ松は

「ならクイズ形式にしましょうぜ！」

と一言。

「え、クイズ…？まあどうせ簡単なんだろうけど…。」

くだらないとは思ったけど、話を聞いてるよりかは数十倍マシだ。

そしていきなり始まるクイズ。

「第1問！『夕日が綺麗ですね』を違う意味で訳すとどんな意味でしょう！」

文学関係無くない…？まあちょっとはあるけど…。

「私のことどう思ってますか。」

「正ー解！んじゃ第2問！『今夜は月が綺麗ですね』の返事は…？」

急におそ松の声のトーンが変わり、真剣な表情になる。

「え…。」

頬が真っ赤になっているのがわかるぐらい、顔が火照ってきた。

少しパニック状態である。

「お嬢様のお気持ちどうりに、答えてください。」

私の目を見て真っ直ぐに訴えてくるおそ松から、視線を下げうつ向く。

そしてそっと囁く。

「月はずっと前から綺麗でしたよ。」


「今日のお勉強はどうでしたか？え、何の勉強にもならなかった？…〜！次はちゃんとした教え方でやるから、右側の星を押して、また書斎に来てくださいよ！！」

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