熱さに目が眩みそうな夏の日も。
月夜に浸れる秋の日も。
寒さに手が悴む冬であろうと。
幾度、月日が廻ろうとも。
貴方のことを愛そうと決めたんだ――。
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初めまして、ゆるゆるです。
久々の息抜きに鬼滅の刃で日替わりにチャレンジ。
日替わりに刀剣男士と現代風ならではの恋愛を。
鬼滅の刃の転生パロでございます。
両者生まれ変わり設定。
前世の記憶はあったりなかったり。
時を超えた平和な現世での日常。
ほんのり甘く、時に切ない、ひと時を。
注意:死ネタあります。流血表現あります。ご注意ください。
★LINEUP★
冨岡義勇 〜1人で背負うには〜
竈門炭治郎 〜笑顔でいてよのおまじない〜
吾妻善逸 〜守らせてと約束して〜
嘴平伊之助 〜逃げられません〜
※リクは、更新速度を上げるため思いついた順に消化させて頂きます。
5種類の結果パターン
あなたの本日の占い結果です - 2024年5月5日
冨岡義勇
わかっていた。君が戦いから逃れる道を選ばないことなど。
知っていた、キミが誰よりも強い剣士であることなど。
気が付いていた、私が、貴方ほど強くはないことなど。
それでも、貴方の傍を離れるわけにはいかなかった。苦しくても痛くても、辛くても。その使命を果たすべく、ただ直向きに前を進んでいくあなたを、傍で支えていたかったから。
この命が途絶える刹那、貴方が震える声で私の名を呼ぶ。生まれて初めて見た、貴方の苦しさと悲しさで歪んだ顔。いつも何があっても顔色一つ変えない貴方のその珍しい顔に、息をするのも、苦しいというのにかかわらず、私はふっと笑ったのだった。
「……ねぇ、大好きよ」
だから、笑ってね。
きっと、そう言う私は随分と酷なことをしているのだろう。だって、貴方は普段から中々笑うことができない人だったから。そんな人が珍しく悲しい顔をしているというのに、そんな無茶ぶりを振るうのだから。
「…逝くな」
視界が暗くなっていく。ごめんね、ちゃんと最後まで聞いてあげたいのだけれど、ダメ見たい。
「俺は……まだっ何も、何もお前に……」
そうして事切れた……はずだった。
「…うそ」
唖然とする。桃色の珍しい髪色の少年と、優しい目をした少女の合間に、懐かしい容姿をした少年を見つけて、足を止めた。愛しい瞳と目が合う。唐突に蘇る記憶に、ざわめく胸をぐっと抑える。
「…あ、あなたは……」
「…っ」
しかし、相手はまだ学生であった。そんな青春時代など、既に通り過ぎた私は、彼と比べて歳を重ね過ぎてしまっている。駆け寄りたい気持ちも、手を取りたい気持ちも、言葉を交わしたい気持ちも、全部、押し殺して踵を返そうとする。
「っ待ってくれ!!」
「……っ」
なのに、その目に声に捉われてしまえば最後。私はもう拒むことなどできなくて。小さな足音が慌てたように駆け寄ってくるのを、食いしばったまま背中で聞いている。
「もしかしたら、君もいるんじゃないかって。貴女のことだから、きっとまた、近くに、いてくれるるんじゃないかと。大人になったら探そうと思っていたんだが、その必要は、なかったな……いや、そうじゃなくて……」
目の前の学生服に身を包んだ彼は、頭をくしゃり。
口下手なのは変わらないらしい。
「…頼む、今度は勝手に消えないでくれ」
「…」
「俺に、お返しをさせてくれないか」
1人で背負うには些か、重すぎて困るんだ。この愛は。
そう言う彼は、静かに泣いていた。
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作者名:ゆるゆる | 作成日時:2021年9月20日 21時