検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:3,124 hit
桃の花びらが舞う春も。
熱さに目が眩みそうな夏の日も。

 月夜に浸れる秋の日も。
寒さに手が悴む冬であろうと。

 幾度、月日が廻ろうとも。
貴方のことを愛そうと決めたんだ――。

--------------------------------------------

初めまして、ゆるゆるです。
久々の息抜きに鬼滅の刃で日替わりにチャレンジ。
日替わりに刀剣男士と現代風ならではの恋愛を。

鬼滅の刃の転生パロでございます。
両者生まれ変わり設定。
前世の記憶はあったりなかったり。

時を超えた平和な現世での日常。
ほんのり甘く、時に切ない、ひと時を。

注意:死ネタあります。流血表現あります。ご注意ください。

★LINEUP★

冨岡義勇 〜1人で背負うには〜
竈門炭治郎 〜笑顔でいてよのおまじない〜
吾妻善逸 〜守らせてと約束して〜
嘴平伊之助 〜逃げられません〜

※リクは、更新速度を上げるため思いついた順に消化させて頂きます。

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月5日

冨岡義勇

わかっていた。君が戦いから逃れる道を選ばないことなど。
知っていた、キミが誰よりも強い剣士であることなど。
気が付いていた、私が、貴方ほど強くはないことなど。

それでも、貴方の傍を離れるわけにはいかなかった。苦しくても痛くても、辛くても。その使命を果たすべく、ただ直向きに前を進んでいくあなたを、傍で支えていたかったから。

この命が途絶える刹那、貴方が震える声で私の名を呼ぶ。生まれて初めて見た、貴方の苦しさと悲しさで歪んだ顔。いつも何があっても顔色一つ変えない貴方のその珍しい顔に、息をするのも、苦しいというのにかかわらず、私はふっと笑ったのだった。

「……ねぇ、大好きよ」

だから、笑ってね。
きっと、そう言う私は随分と酷なことをしているのだろう。だって、貴方は普段から中々笑うことができない人だったから。そんな人が珍しく悲しい顔をしているというのに、そんな無茶ぶりを振るうのだから。

「…逝くな」

視界が暗くなっていく。ごめんね、ちゃんと最後まで聞いてあげたいのだけれど、ダメ見たい。

「俺は……まだっ何も、何もお前に……」

そうして事切れた……はずだった。

「…うそ」

唖然とする。桃色の珍しい髪色の少年と、優しい目をした少女の合間に、懐かしい容姿をした少年を見つけて、足を止めた。愛しい瞳と目が合う。唐突に蘇る記憶に、ざわめく胸をぐっと抑える。

「…あ、あなたは……」
「…っ」

しかし、相手はまだ学生であった。そんな青春時代など、既に通り過ぎた私は、彼と比べて歳を重ね過ぎてしまっている。駆け寄りたい気持ちも、手を取りたい気持ちも、言葉を交わしたい気持ちも、全部、押し殺して踵を返そうとする。

「っ待ってくれ!!」
「……っ」

なのに、その目に声に捉われてしまえば最後。私はもう拒むことなどできなくて。小さな足音が慌てたように駆け寄ってくるのを、食いしばったまま背中で聞いている。

「もしかしたら、君もいるんじゃないかって。貴女のことだから、きっとまた、近くに、いてくれるるんじゃないかと。大人になったら探そうと思っていたんだが、その必要は、なかったな……いや、そうじゃなくて……」

目の前の学生服に身を包んだ彼は、頭をくしゃり。
口下手なのは変わらないらしい。

「…頼む、今度は勝手に消えないでくれ」
「…」
「俺に、お返しをさせてくれないか」

1人で背負うには些か、重すぎて困るんだ。この愛は。

そう言う彼は、静かに泣いていた。

この作品には5種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます


占いを作る感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け:

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この作品をお気に入り追加 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:転生パロ , 鬼滅の刃 , 日替わり   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
この占いのブログパーツ

作者名:ゆるゆる | 作成日時:2021年9月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。