今日は誰の相手？【リボーン】惚れるの禁止地帯〜in 病院〜

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雲雀「僕の出番は2回になる予定らしいよ」 - 2024年5月5日

私は新人看護師の田中YOU。
毎日頑張ってお仕事に専念している。ただ、それを邪魔する人もいて……

「ザぅ……ザ、XANX…ス様…？」

「違ぇ。XANXUSだ、カス」

そう、XANXUS様もその一人……

って、名前が英語でろくに発音できない私も悪いんだが……

もちろん、XANXUS様にも非はある。
私が困っているのはなんと言っても発砲癖。なにか気に入らないことがあればそもそも銃刀法違反もかまわず撃ってくる。

……けど、やっぱり患者さんの名前言えないのは問題だよな…。

あ、そうだ！！

「私、この際だからイタリア語勉強してみますね！」

そう言うと、呆れたため息と共に XANXUS様は『馬鹿か』と言うように目を細めた。

で、でも、この間……『簡単！！イタリア語講座』を100円ショップにて購入した！

完璧っしょ！←

「まず、挨拶は『ブオナセーラ』ですよね！
で、『やぁ！』が『チャオ』……」

「……テメェはイタリアに行って挨拶しかしねぇのか」

「ち、違います！！今はまだ挨拶しか喋れないだけであって！……その内…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ……」

自然に窓の方へと視線をそらしていく私。すると、XANXUS様のほうからまた ため息が聞こえた。

「Varia…」

「え、ばり…あ……？」

なんのこっちゃ。
首をかしげた私に、今度は強烈な舌打ちが。

「……ヴァリアーだ」

「ほほう、バリア！ですか……！！」

「違う。ヴァリアーだ。ちゃんと下唇を噛め」

違うみたいだ。
と、納得しているのもアレなので、言われた通り下唇を噛んでみた。

「こふれふか？(訳:こうですか？)」

「…そうだ。しばらくそのままでいろ」

「………」

言われたように下唇を噛んだまま固まる私。あ、窓の外に飛行機雲が………

って、ちょっと待て待て待て！！
これ、私がうまいこと黙らされてる！？

「ちょっ、XANXUS様！？もっと真剣に教えてくださいよ！」

「………ぶはっ！！」

いや、笑ってる場合じゃなくて！！
……って笑われてんの私だ畜生ォオオ！！

と、私がそろそろ涙目になりそうな時
笑い終えたXANXUS様が


私の『耳元』で言った。

「…ti…amo」

「……ひゃっ！！？」

全身に鳥肌と………寒気が一気に駆け巡る。

「な、なななな、なんて言ったんですかイタリア語ですよね！？」

「……さぁな。自分で考えろ」

と言われ、顔をそらされた……って意味は教えてくれないの！？

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