【日替わり】俺の彼女が可愛すぎてやばい件について。【歌い手】

26種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月7日

センラ.ストーカー



『…っ』



小刻みに震えている。
早足で駆けていく姿も可愛い、俺の後輩。


いわゆる、ストーカーと言うのだろうか。
前はニュース見て気持ち悪いなんて言ってたのに、今じゃ自分がその立場に立っている。


初めは、暗い夜道を1人で帰る彼女が心配なだけだった。
いつからこんな風になってしまったかなんて、俺だってわからへん。



「あぁもう、可愛すぎやろ…」



ある程度距離を置きながら後をつける。

最初の方は小さく鼻歌を歌ったり、少しだけスキップをしてみたりとそんな姿が見れたけれど、多分俺の気配に気づいてからは怯える姿しか見ていない。


ま、それも子犬みたいでそそるんやけどな。


後ろから一枚だけ写真を撮る。
華奢な肩も、さらさらな髪も、細い腰も、比較的小さな胸も。

全ての要素にゾクゾクとして、興奮してしまう。



「(はやく犯したい)」



会社では、後輩と先輩の関係。
きっと、彼女の目には頼れる先輩として写っているんだろう。

びく、と震える彼女を見ながら、また微笑んだ。


ガコンッ



「ッ…！？」



突然、鈍い音が夜道に響いた。

どうやら空き缶を蹴ってしまったらしい、空き缶は彼女の元へ転がっていく。


アカン、ばれる…！


振り向いた彼女の視線は、徐々に俺の方へ。
少し遠くにある街灯が、俺の姿を照らした。



『せ、んぱ…い…？』



「…っ、YOU…」



瞳に涙を浮かべてこちらを見る姿に、ズキリと心臓が痛む。
終わった。この関係も、彼女と過ごせる時間も。



「ちが、うんや、これは…」



『ッ…先輩っ！』



「おわっ！？」



たたたっと駆け寄ってくると、飛びつくように抱きしめられた。

訳が分からん。
ストーカーしてたことがばれたはずなんやけど、どうして抱きつかれているのか。



『先輩、先輩ッ…！助け、に、来てくれたんです…よねッ…！』



「…へ、はぁ…？」



ぎゅう、と力が込められ、甘い吐息が首に掛かる。
良い香りがして、柔らかい感触がすぐ側にあって、本当のことを言う気にはなれなかった。



『怖かっ、たぁ…うぅ』



「…俺がついてるから、もう大丈夫や」



ふわりと頭をなでると、彼女の頬が赤く染まったのがわかった。
きらきらと流れる涙をぬぐって、目元にキスをする。



「…俺の家、おいで」



コクリとうなずいた彼女を見ると、今までしてきたことが馬鹿馬鹿しく思えてくる。

もう一度、今度は赤い唇に、とろけるほど濃厚なキスをした。

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