今回のお話は少しでも皆様の気持ちを楽に出来たら、そして自分で癒されたいとの思いで作りました。
現代社会に生きる人たちのストレスは計り知れません。
大好きなおそ松さんで癒されて下さい!
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大丈夫だよ - 2024年5月5日
松野一松 *似た者同士
自分と似ている人間に惹かれるというのは少々介なことだった。
いつだって皆から一歩引いて遠慮して、結局自分だけ損をする。そんな彼女に俺は心配という感情を抱いていた。
似ているところが多いからこそ分かる気持ちも、体験も、彼女の自尊心を削ってゆくようでとても見ていられるものではない。
俺みたいになんだかんだいって頼れる兄弟を持ち合わせた訳でも、ニートとして社会との縁を切れる訳でもないからいつだって心配していた。
いっそ自分は燃えないゴミだと卑屈になってしまえばいいのに。言葉に詰まったら脱糞でもしてしまえばいいのに。そうしたら少しくらいは楽になるのに。
「あんたさ、死にたいとか思わないの?」
「えっなに、急に?」
「いや…別に」
魔が差したというかほんの出来心で聞いてみたがしまった、と直感的に思った。
真面目な彼女には死ぬという選択肢さえ頭になく、自分の失言によってその手があったか!と思わせてしまう事を懸念したからだ。
「一松くんは?」
「え、おれ?」
「うん。一松くんはないの?死にたいなぁって思ったこと」
「俺は…」
正直何度もある。何度も何度も考えたが、おやつの梨やくだらない兄弟との遊びによって完全に忘れてしまっていた。
今ここに生きているのは兄弟や家族のおかげなのかもしれないな。
「あるよ。何度も」
「そっか」
「…でも」
「ん?」
「心からは、ない。そんなこと考えた時はいっつも家族の顔が思い浮かぶから」
「…そっか。一松くんは幸せ者だね」
彼女はどこか寂しそうに呟いた。
「家族の顔って言っても皆変顔でバカみたいな顔してんの。それに思い浮かぶっていうよりは思考を邪魔してくる感じ」
「ふふ」
「…あんたの顔は最後に出てくる。なんにも考えてなさそうに笑ってて、…ただ幸せそうに俺の目を見て笑ってんの」
だから死にたいだなんて考えは消えていく、そう付け加えた。
すると彼女はとびきり嬉しそうに笑って私も、と言った。
「どういう意味?」
「私もそんな時に一松くんの顔が思い浮かぶの。たった何回かしか見たことないとびきりの笑顔の一松くんが」
本当のことを言えば飛び上がるほどに嬉しかった。
俺で彼女が思い直す。彼女の役に立てているのかと嬉しくなった。
「私たち、似た者同士だね」
「…うん」
こつんとお互いの額を合わせて笑いあった。
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あお - 十四松…素敵です…! (2017年10月20日 21時) (レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mai☆ | 作成日時:2017年6月1日 19時