【HQ!!】今日のお客様。【日替わり】

18種類の結果パターン

本日のお客様です。 - 2024年5月4日

ｶﾗﾝｶﾗﾝ。

町外れの森にある小さな花屋のドアを開ければ、なかには、黒髪ストレートロングの大人しそうな若い女性が座っている。

彼女は、こちらに気づくと、少し頭を下げて、

「いらっしゃいませ。」

と言う。

店内に入ってきた女性は、目をキョロキョロさせながら、彼女に頭を下げる。

彼女は、怖がらせないように、女性に優しく話しかけた。

「本日は、どのようなご用件で、当店にご来店されたのでしょうか？」

女性は、怯えながら答える。

「あ、え、あ、あの、よよよ用件は特には…。あ、すみませんすみませんすみません(汗)」

彼女は、少しビックリして、

「あの〜、何か、ご無礼が有りましたか？」

そう聞くと、女性は、少し目をそらすこと、

「いえ、そうでなくて、…。」

気まずそうに言う。
「よろしければ、何があったのか、教えて頂けませんでしょうか？」

女性は深呼吸をしてから、うつむいて話始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は、小さい頃から、人より目立ってはいけないという本能的な感情で、ずっと、目立つことは避けてきた。

でも、高校一年生の時、同学年のある人に誘われて、バレー部のマネージャーになった。

最初は、気合いと温度差の違う部員や、先輩の美少女マネージャーに流されているだけだったけど、次第に自分にもできる仕事を見つけては、ある人の後押しもあり、少しずつ前に出るようになってきた。

私は、バカだったんだと思う。

そんな環境の中にいて、感覚が麻痺していたのかもしれない。

大学生になった私は、高校時代のお世辞によっていたのかもしれない。

大学では、最初のうちこそ仲良くしてくれた同級生も、次第に離れていった。

原因は
【おせっかい】。

そのときに、私は、言われてやっと気づいた。

自分は、調子に乗りすぎたのだと。

離れていった友達から、贈られたのは、
ルコウソウ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「花言葉は、おせっかい。そのままだったんです。」

その女性、谷地仁花は続ける。

「それから、何となく花は、トラウマになってしまって…。」

女性は、悲しそうに笑って言い切った。

彼女は、女性に１輪の花を渡す。

「差し上げます。花言葉は、ーーです。」

それを聞くと女性は、嬉しそうに笑い、店にお礼をして、出ていった。



女性の花は、ガーベラ。
〜頑張った分だけ幸せが来る。〜
頑張って。
貴女を必要もする人はもうすぐ現れます。

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