..繋がっていたくて..〜未来は変えられる〜

Aと心も身体も繋がっていたい…

ﾄﾞｷﾄﾞｷ男の目の前を通りすぎた後も、藤ヶ谷君は私の手を握ったまま歩いていた


私「あ、あの……」


太「ん？なに？」


私「あの///手…//」


太「ああ〜ごめん(笑)でもしばらくはこのままの方がいいと思うよ？
多分あいつ…まだこっち見てると思うから」


藤ヶ谷君がまっすぐ前を見ながらそう言うから、気になって確認しようと、私は後ろを振り向きかけた

すると藤ヶ谷君は握っていた私の手を自分の方へと引き寄せた


太「振り返っちゃダメ(笑)
それから…俺と離れすぎｯ(笑)
不自然に見えるからもっとこっち来て」


ぎゅっと握られた右手に伝わる藤ヶ谷君の体温と、引き寄せられて密着している私の右腕と藤ヶ谷君の左腕…


私「…///」


この状況に、ついさっきまで感じていた恐怖心はすっかり無くなっていて
藤ヶ谷君から香る甘い香りと、藤ヶ谷君の温もりに、私の心臓はﾄﾞｷﾄﾞｷとうるさく動いていた


太「あいつ、知り合いなの？」


私「いえ…全然知らない人です」


太「そっか…てか家どこ？危ないから送るよ♪」


私「えｯ？//…でも…」


太「ここから１人だと危ないし…
それに、あいつは俺たちのことｶｯﾌﾟﾙだと思ってると思う

ｶｯﾌﾟﾙは普通、途中で別れたりしないでしょ？(笑)」

藤ヶ谷君はそう言って、私を見下ろして優しく微笑んだ


やばい…

心臓がもたない……(泣)


心でそう思いながらも、この時間が永遠に続いてくれたらなぁ…なんて、夢みたいなことを思っていた


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