..繋がっていたくて..〜未来は変えられる〜

Aと心も身体も繋がっていたい…

仕事2それからすべての仕事が終わったのは、夜の10時を過ぎた頃だった


駅まで向かって電車に乗り、いつものように最寄り駅で降りた


改札を通って駅を出てすぐ、すこし先に見覚えのある人影が見えて


思わず足が止まってしまった


私「なんで…？」


今日はいつもより、かなり遅い時間なのに、昨日のｱｲﾂが物陰に隠れながら周りを気にしていた


待ち伏せ…？


昨日は藤ヶ谷君が居たから、恐怖はあまり感じなかったけど、今日は１人…


心臓の動きが早くなって全身が震えだした


前に進んだらｱｲﾂが居る


私「家に…帰れない……」


私はどうしていいかわからず、とっさに駅前の物陰に隠れた


その場でしゃがみ込んで、どうするべきか必死に考えたけど、全然浮かばなくて…

時間が経つごとに、人がまばらになってきて、だんだん怖い気持ちも増してくる…


私「どうしよう……さすがにもう帰ったかな…？」


1時間以上、その場にしゃがみ込んで居た私は、恐る恐る物陰からｱｲﾂを確認した


私「…居ない？………よかった…」


周りを見渡したけど、ｱｲﾂは居なくて、まだ震えている足を一生懸命動かしてﾏﾝｼｮﾝまで歩いた


私「あと少し…あと少し…」


恐怖を少しでも和らげるために、何度も繰り返し自分に言い聞かせながら歩いていた


その時……………


「Aちゃん？」


背後から名前を呼ばれて、心臓が一瞬チクッと痛くなった


恐怖心は限界に近くなっていて、どんどん涙腺が緩んでいく…


私は涙目になりながらも、ゆっくり振り返った


私「…………」


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