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Aさんの診断結果

第44話:冷えた指先と温かな涙当てもなく歩いていると、ショーウィンドウに映るボロボロの自分が目に入った。
「可愛そうな私…。」

「そうやって自分を甘やかしてるんですね。」
振りかえると息を切らしたユチョンが立っていた。

「なんで、逃げるんですか?」
「…私には耐えられないのよ。」
私は、ユチョンの顔が見れずうつむいた。

「耐えられない?Aさんは、前に進もうと努力したんですか?」
言葉が胸に突き刺さり、何も答えられなかった。

「シュンさんが居なくなって悲しいのはAさんだけじゃないですよ。」
その厳しくも優しい言葉に私は気付かされた。

シュンが亡くなってから、周りの人たちは私のことを可哀想な目で見て、腫れものを扱うようだった。
そんな環境が私を“悲劇のヒロイン”という錯覚に陥らした。

オーナーだって、シュンの家族だって、シュンに関わりのある全ての人が悲しみに暮れたはずだ。
…私は可愛そうな自分自身に甘えていただけだった。前に進もうともしないで…。

私はうつむいた顔を上げ、ユチョンを見た。
まっすぐ私を見る彼の目からは涙がこぼれていた。

「…ユチョン。」
こんなにも私の事を考えてくれたなんて…。

彼の涙を見ると胸がいっぱいになり何も言えず、
私はただ、冷えきった指先でその温かな涙を拭いてあげることしかできなかった。

第43話:届け、俺の音 〜ユチョンside〜第44話:冷えた指先と温かな涙第45話:心からの涙 〜ユチョンside〜



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作者名:ちゃ〜み〜

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