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Aさんの診断結果

第11話:彼女の悲しい旋律 〜ユチョンside〜
今夜も俺はあの楽器店に向かっていた。
しかし仕事が終わるのが遅かったため、彼女に会えるかどうかは微妙だった。

「もう、10時過ぎか…。」
時計を見た俺は、会える確率がかなり低いことにテンションが下がったが、それでも足は止めなかった。

「そろそろ聞こえてくるはずなんだけどなぁ。」
いつもはこの角を曲がると彼女のピアノの音が聞こえてきが、今日は聞こえない。

ピアノの音が聞こえないまま俺は楽器店へ着いた。
「遅いからもういないよな…。」
口ではそう言ってみたが、わずかな希望を捨て切れず、薄暗い店内を覗きこんだ。

すると店の奥にあるピアノの前に彼女は座っていた。
彼女は座って何かを見つめ、そして、それを胸に当てうつむいた。

肩が震えている… 泣いているのだろうか?

しばらくすると彼女はピアノを静かに弾き始めた。

耳に入ってきたその曲はとても悲しい旋律だった。
心の奥が締め付けられるような音の流れ…今にも消えそうな弱々しい音量…。
一気に悲しみが俺を覆った。
しかし、その悲しさが増すごとに、演奏する彼女がとても美しく感じ、俺はしばらく吸い込まれるように見惚れていた。

トントン。
誰かが俺の肩を叩いた。

振り返ると気難しそうなおじさんが傘を差して立っていた。

「あっ、すみません… 覗くつもりじゃ…。」
あまりの驚きに俺はしどろもどろになってしまった。

「傘は?」
「えっ?」
いつの間にか小雨が降り始めていた。
彼女に見惚れていた俺は帽子から出ている髪の毛も、服も濡れていた。

「…風邪ひくぞ。中に入りなさい。」
おじさんはそういうと店の中に入れてくれた。

「今、戻ったよ。 Aさん、こんな遅くまで残ってもらってすまんね。」
突然おじさんが戻ってきたことに驚いたようで、彼女は急いで涙を拭いた。
「おかえりなさい。お疲れ様でした。」

そして、おじさんの隣に立つ俺を見てさらに驚いた表情になった。

「あっ!この前の…。」
彼女は俺のことを覚えていてくれていた。 …まあ、覚えてない方がおかしいか…(笑)。

「Aさんの知り合い?」
「いえ、知り合いじゃないんですけど… なんていうか…。」
「とにかく何か拭くものと温かいコーヒーでも淹れてあげてくれないか?このままだと彼、風邪ひいちゃうぞ。」
「あっ、はい。ちょっと待っててくださいね。」
俺にそう言うと彼女は店の奥に消えていった。

第10話:罰ですよ 〜チャンミンside〜第11話:彼女の悲しい旋律 〜ユチョンside〜第12話:あっ、この前の!



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作者名:ちゃ〜み〜

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