君に好きだと言いたくて【銀魂】

Aさんの診断結果

第５話.


土方さんに、嘘をついてしまった。



理由は…なんとなく、告白してくれた男の子に悪いと思ったからだ。




(……でも、嘘をついたのは良くなかったかも…)



嘘をついてしまったという事実から、私は罪悪感を抱いていた。




(やっぱり、土方さんには後でほんとのことを言おう…！)



土方さんはとても信頼できる人だ。

きっと言っても噂を広げるような人じゃない。



それに、土方さんは実は私の憧れの人だったりする。


…私には、それが“好き”ってことなのかはわからないけど…。





私は高校生になってから、何故か色んな男の子に告白されるようになった。


けど、今までＯＫをした人は一人もいない。




私は小さい頃からやってきた剣道にしか興味がなく、友達が恋愛の話をしていてもただ聞いているだけだった。



不思議なことに、好きな人の話をするときのみんなは、とても可愛く見える。





(……恋、かぁ…)


ちらりと土方さんのことを見てみた。



すると、ちょうど土方さんもこっちに顔を向けたので、目が合ってしまった。


(あ……)



私がキョトンとした顔をして土方さんを見つめると


プイッと顔をそむけ、何ごともなかったかのように練習を再開した。



(………あれ？)




後輩「A先輩！一本お願いします!!」


A「あ、うん！」



後輩に呼ばれ、急いで呼ばれた方に向かった。








…あの時



私に背を向ける土方さんの顔が赤かったのは…





どうしてだったんだろう…。



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