誰も傷つけたくないのに…っ by雪
=第13話=・
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松｢監督…。
俺は大丈夫です…っ。
最後までやらせて下さい…!｣
雪｢私も、平気…です。｣
拓｢無茶だ、壊れてしまうぞ!!｣
松｢最後まで…戦いたいんです…!｣
雪｢私だって、この位じゃ壊れてやりません…!｣
私も天馬も、震える声でそう言った。
それでも、諦める訳にはいかないんだ…!
松｢最後まで…、最後までやり抜けば…
きっと道は見えてくる!!｣
そうだ、その通りだ…!
終わらない暗闇なんて、無いんだ――!
私は必死に体勢を立て直し、最後の力を振り絞る。
雪｢『ディアティ･クレイドル』!!｣
胸に両手を当て、一気に腰の位置まで振り下ろす。
その瞬間、フィールドが光に包まれ
薄く金に光る羽が降る。
私の回復技だ。
皆の傷が薄れ、治っていく。
雪｢お願いだ…、頑張れ…よ？｣
傷は治ったとはいえ、この技は体力を蝕む。
私はとうとう膝を付き、座り込む。
それでも、京介は攻撃を止めなかった。
京｢くらえ!!｣
化身のシュートが天馬に当たる。
松｢うあぁっ!!｣
拓｢松風!!｣
雪｢天…馬っ…。｣
拓｢無茶なことを…。｣
京｢ここまでか？｣
天馬を神童さんが助け起こす。
でも、天馬はそんな事で折れるほど
弱い心の持主ではなかった。
松｢俺…、やりたいんです…。
皆と一緒にサッカーを…!!｣
拓｢お前、そこまで…。｣
松｢お願いです、キャプテン…。
サッカー、諦めないで下さい…!!｣
そう言って天馬は神童さんの
ﾕﾆﾌｫｰﾑの稲妻マークを握る。
すると神童さんはハッとした表情でマークを
握った天馬の手を見つめ、目に涙を浮かべる。
拓｢松風…。｣
松｢キャプテン、お願いします…!｣
神童さんは天馬の手を掴んで服から離す。
そして立ち上がると、煌く雫を落とした。
それは、可責の念に潰されそうになった彼の、
優しさの結晶だったのだ。
拓｢俺だって…!!｣
歯を食いしばって顔を上げた彼の目には、
まだ悔しさが滲んでいる。
拓｢何で…、何でだよ…!!
俺はﾁｰﾑﾒｲﾄさえ護れない…!!｣
それは違います。
そう言いたいのに苦しくて声さえ出ない。
神童さんはｷｬﾌﾟﾃﾝﾏｰｸに触れて続ける。
拓｢何がｷｬﾌﾟﾃﾝだ…!
こんな物…!!｣
―――風が吹きはじめた…。
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池村 しふぉん(プロフ) - 評価10票!!1000hit越え!!!何が起きた?!こんな作者に清き一票ありがとうございます!! (2012年4月4日 17時) (
レス) id: a3b06f381e (このIDを非表示/違反報告)
池村 しふぉん(プロフ) - 最近はもう1つの小説に力入れてて、全然更新できてません(汗)ネタ切れです(本音)また頑張りますので見捨てないでやって下さい>_< (2011年11月10日 21時) (レス) id: a3b06f381e (このIDを非表示/違反報告)
池村 しふぉん(プロフ) - カーリンさん》いつも有難うです!! 『ﾃﾞｨｱﾃｨ･ｸﾚｲﾄﾞﾙ』は直訳で『神の子守唄』です☆ 何でこんな技が使えるかはまだ秘密♪ お楽しみに!! たぴおかさん》有難うございます!! 私のは主人公捏造した子ｗなので、本物の本編も見てくれると幸いですｗｗｗ (2011年10月11日 16時) (レス) id: b1effceb17 (このIDを非表示/違反報告)
カーリン(プロフ) - またまた書かせていただきます♪ 雪ちゃんすごい！ 『ディアティ･クレイドル』ってどういう意味なんですか？ かっこいいですね☆ (2011年10月10日 18時) (レス) id: d40841c032 (このIDを非表示/違反報告)
カーリン - こんにちは！ いつも見させてもらってます♪ 次が楽しみです！！ 頑張ってください！！！ (2011年10月9日 18時) (レス) id: d40841c032 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：池村 しふぉん | 作成日時：2011年9月28日 13時
