【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

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Aさんの診断結果

存在の肯定目が覚めたのは、早朝だった。
カンカンと鍋を鳴らして歩くユーヤン。

ユーヤン「あ、リーラオ！大丈夫かいな？！エサル先生が倒れた言うとったけど。」
『え、あぁ、うん。大丈夫。』

そのまま、寝巻きのままの男子たちとユーヤンについていった。

カシュガン「リーラオは、最近エリンといないよな。」
『エリンも一人で行動するようになったから、僕がいたらダメかなって。それに、僕もひとりで行動できるようになろうと思って。早く、普通になれるように。』

カシュガン「普通ね、、リーラオは普通だと思うけどな。」
『え、、、』
カシュガン「ほら、かなりの小食で、寝る時間が少ない。んで、女装してるし、口数すくない。それでも、普通だろ？」
『それって、普通なの？？』

カシュガン「普通だろ。みんな性格も見た目も違うんだ。リーラオよりすごいやつなんか、他にもいるんじゃないか？」
『・・・そう、な、のか、な、、』

僕は、考えすぎてたのかな。

エリンの元では、エリンはみんなにはちみつを配っていた。

『あ、懐かしい。』

エリン「昨日はすみませんでした。お詫びに、今日は私が、みなさんをおもてなしします。」
『昨日、なにがあったの。』ｺｿ
ユーヤン「いろいろや！」ｺｿ

「あまーい！」
「とろけそうだ。」

エリン「でしょ！それで、なんでこんな朝早くかというと、王獣を見て欲しかったんです。」

「それをみせたかったのか。」
「もう見飽きたよ。」

「でもエリンらしいね。」
「怒る気にもなれないよ。」

「うーん、王獣一直線」

エリン「王獣一直線、、」
ユーヤン「エリンにぴったりやん！」

カシュガン「じゃぁ、リーラオは、エリン一直線だな。」
『え、』

ユーヤン「たしかに！」
『そう、なの？』

「ぴったりだ！」

『そう、なのか、、』

ただなんとなくだけど、嬉しかったんだと思う。

今までは命令に従って、
忠実にしていないと、
功績を残さないと、認められなかった。
存在を、肯定してもらえなかった。

でも今は、いるだけで、存在を肯定してくれる。
認めてもらえてる。

僕はここに居ていいんだ。

僕はみんなの役に立てるかな。