占いツクール
検索窓
今日:123 hit、昨日:203 hit、合計:433,218 hit

175% ページ45

░▒▓█






『もう、最悪!!』





その子はピンヒールを忙しく鳴らしながらどこかへと消えていった。






「… 何いっちょ前に逆ナンされてるの。」





サムっぽい背中が、派手目の女の子の前で焦ってるから。


近寄ったら案の定サムで。






「…A、」







私を見つめる目は、あまりにも情けなくて。


笑みが零れる。






「ふはッ!!何その顔!!」


「な、何してんねん…ッ」



「助けてあげたのに何してんのはないでしょ!」



「せやけど…ッ せやな。


 …ありがとうって、俺ダサすぎとちゃう?」




「ううん、女の子に強く出れないのが廉らしいなって。

 だから助けなきゃって、最近あったこと全部忘れて…


 気が付いたらここにいた。笑」






ずっと話しかけようって、今日こそ顔を見ようって。


毎日思ってたのに。



あまりにも素っ気ないサムのオーラに怖くて。


忘れられてたらどうしようって。


ここ4日くらい、ずっと寂しかった。



ずっと、好きだって気持ちが溢れてるのに。


あなたの温もりを感じられないのが辛かった。







「ッほんとに、いつも予測不可能やわ。A、」



「…ごめんね、今まで。

 ずっと話したかったのに、笑いたかったのに。


 ッレモンミルク飲みたくて寂しかったのに!」






だめだ、いざサムを目の前にすると。


風船の空気が抜けるかのように、口からすべて出て行ってしまう。




そんな私の唇を指で塞いで、サムが優しく私の手を取って。





連れてこられたのは、近くにあった階段下の死角の隅っこ。


薄暗くて、自然と二人の距離が近づいてしまう小さな空間。







「…ここなら、気兼ねなく話せるやろ。」


「…うん。」



緊張して廉の瞳を見上げると、いつものように優しく微笑んでくれる。


それだけで、何でもっと早くあなたに会いに来なかったんだろうって。


…胸が熱くなるの。





「そんで…?」


「ああ、うん。それでね…

 私…ッ、ずっと廉のこと考えてた。」




「それ、ホンマに言うてんの?嘘やろ。

 ずっと、優太とショウの隣に居たんやないの?」



「違うよ…!優太は4日前に出て行ったし、紫耀だってもう話してない!!


 ずっと、ずっと廉に会いたくて素直になろうってずっとかんばってたのに…ッ



 私全然勇気出なくて…!

 廉に嫌われてたらどうしようって、もう忘れられてるかもしれないって思ったら余計に…、ッ!」








言いかけた先で、サムが私を抱き締めた。





ぎゅっと、抱きしめてくれた。







░▒▓█

176%→←174%【R】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (585 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1533人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。