宿儺の領域に戻りたい

あなた、鬼かなにか？ ページ23

「ここは…無下限の内側。知覚・伝達。生きるという行為に無限界の作業を強制する」

本当にチートなんだよな、この術式

強すぎちゃいます？五条

てか、いきなり頭を掴んでるし

嫌な予感がするわ…

ぐろ展開、期待してない

「皮肉だよね。全てを与えられるとなにも出来ず、緩やかにしぬなんて…でも、君には聞きたいことがあるからこれくらいで勘弁してあげる」

全てを与えられるとも何もできない

それは私だ

昔の封印される前の私だ…

嫌な記憶を思い出しかけて現実に戻る私

やつの頭を力尽くでもぎ取った

そう、手掴みで

力、ゴリラなの？

やっぱりゴリラじゃん

途端に首元から勢いよくふき出す紫色の血

まき散らされるそれは、地面はびちゃびちゃと音を立てて落ちていく

「ホラー映画よりも本物のほうがグロい」

「うん？そう？」

「ええ、てか、そのホラーなグロい状況でそのノリは1番怖いわね」

さっさとその首、捨ててこいや

きもいって

私、吐きそうなんだけど？

まじでこの人、やばいんだわ

世界が崩壊したように宇宙の内側に亀裂が走った

鏡のようにパリンと音を立てて、やがて綺麗な空間から先程までいた湖の世界に戻った

頭部を森の方へ投げた

うわっ、合わねえなこの光景

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