会えない数だけⅤ ～Next series～ (ページ23)

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Myuto.

" 産まれて来なきゃよかった、だって "

この言葉にどれだけ傷ついたんだろう

俺に言われてるわけじゃなくても、辛かった

泣きじゃくって疲れて寝てしまった彼女を

寝室まで連れて行った後、残った食器を洗って

今日は彼女の居ない1人晩酌

『難しいな、、』

スマホでどんな大学があって、どんな学部があるか

俺なりに出来ることをしているけど想像以上に分からない

「、、パパ」

『おっ、利音
まだ起きてたの？』

利「まあ、、隣座っていい？」

『いいよ、おいで』

いつも彼女が座っている場所に利音を座らせる

なんか違和感

利「俺、やべえよな」

『何が？』

利「自分の口からあんなこと言うなんてさ」

『あぁ、あれね、、(笑)』

利「ママ、相当傷ついたよね、絶対
俺が出てって直ぐに鼻すする音聞こえてさ
2階上がれずに階段のとこ座って反省してた」

その場の勢いで言ってしまったと分かっていて

ちゃんと反省していることを言ってくれる

本人に言うのに時間がかかるのは確かだけど

『ちゃんとママに謝れよ？』

利「今は無理、てか相談出来ねえし」

『頼りないけどパパに相談して？
てかたまには俺を頼れ(笑)』

利「パパ仕事忙しいから相談しずらいんだよ」

『仮にもお前の親だから、ママにばっかり任せっきりも
パパとしては嫌だから』

利「んー、まあ分かったわ」

スマホを弄っては閉じての繰り返しをする利音

何をチラチラ確認してるんだか知らないけど

『あ、でもこれだけは言っとくわ』

利「何？」

『さっきママに言った言葉、例え利音が反省してるって
俺に言ってきても当分はお前のこと許さねえよ？』

利「何だよ、まあ許さなくてもいいけどさ」

『これでもパパはママが世界で1番大切な人だから
例え息子でも大切な人傷つけられたら許せないの
お前だって瑠璃と付き合ってんだから、それくらいは
分かってくれないと』

利「大切な人、ね」

『利音も鈴音も大切で大好きだけど、Aのことは
もっともっと好きだから』

利「それ子供にベラベラ話すこと？」

『こうでもしないと分かってくれないっしょ？』

利「はいはい、分かりました
じゃ、俺寝るわ、おやすみ」

『おい、、(笑)おやすみ』

ちゃんと考えたら子供に何言ってるんだろうと

後々変な汗を掻くけど

目の前でそんなことされたら誰だって許せない、けど

『俺は何言ってんだ、(笑)』

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