会えない数だけ (ページ8)

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凪「A～(涙)」

「うわっ、凪鼻水、、、」

まだ式も始まってないのに教室入って早々

すでに鼻水垂らして泣いている凪が抱きついてきた

凪「今日でAと過ごせるのも最後だ、、、」

「3年間、ありがとうね」

凪「ちょっと、またしんみりしちゃう」

「だからって泣かないで(笑)」

凪と出会って3年

この高校に同中から行ってる子は誰もいなくて

最初は友達なんていなかった

入学式の次の日、自己紹介オリエンテーションという

クラスのレクみたいなもので凪が話しかけてくれて

見た目もタイプも好きなものも何もかも真逆なのに

しかも凪一見ギャルみたいだし。

なのに話が意気投合しちゃって。

今じゃ私にとって凪はいなくてはならない存在

凪「今日、本当は謙ちゃん来ない予定だったの」

「へ？美勇人が行けないって言ってたけど」

凪「今朝、連絡あったんだ
凪のパパママと一緒に学校行くね、って」

「バレたらやばいじゃん(笑)」

凪「ほんとだよね(笑)
てか美勇人くんは来れないの？」

「うん、昨日も電話したけど来れないって」

凪「そっか、、、

じゃあちゃんと3人で写真撮ろうね！
それで美勇人くんに送り付けよ(笑)」

「ふふ(笑)そうだね」

最後の晴れ姿ぐらい、やっぱり見て欲しかった

無理ってわかってるけど、最後ぐらい

ワガママ言っても良かったかな、、、

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