会えない数だけ (ページ19)

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マ「A、こっちおいで」

ママと一緒に私の部屋に入った

リビングで2人が何を話してるか分からないけど

美勇人だけがパパに暴言食らってる姿を見て

こうやって逃げてる気がして部屋に入れなかった

マ「ママは、怒らないよ？」

私に近づいて背中を押し、扉を閉めそのまま2人でベッドに腰掛けた

「パパは、どうしてあんなに反対するの？」

「もう高校卒業したんだから少しは親離れしたいよ」

マ「パパはね、心配でたまらないんだよ」

「あんなに怒ってて心配なんてしてないよ」

普通心配してるなら大丈夫？本当に大丈夫か？って

親身になって話聞いてくれるはずだ

マ「実はね、ちょうどこの時期かな？
パパとママも昔こういうことがあったの」

「えっ？
2人も同居しようとしてたの？」

マ「人にこんだけ言っておいて今更ふざけんな、って
Aは思ってると思うんだけどさ(笑)」

「そりゃ思うよ、自分だってそういうことして私はダメって」

大人はすぐダメって言う

夜中に遊べばどこ行ってた、何時だと思ってるって

お金使い過ぎたらお金大事にしろって

進学や夢で悩んでたら今迷ってたらお先真っ暗だって

自分の人生、弄ばれてるとしか思えない

大人は良くて子供はダメ

大人になってこういうことしてもどうせ口々に言う

子供のくせに何をやってるんだ、と

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