会えない数だけ (ページ20)

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マ「Aは美勇人くんと一緒に住みたい？」

「そんなの、聞かなくても分かってるでしょ」

マ「そうね(笑)
でも、ママも今なら親の気持ちが分かるんだ～」

「何？」

マ「昔は目の前のことしか考えてなかったから安易にパパと
一緒に学生のうちから同居してさ。
バイトで稼いだお金切り崩して生活してね？
正直同居しなきゃよかった、って何度も思った」

マ「やっぱり実家に住んでればよかった、って。
自分に費やすお金全部家賃や食費、光熱費に回して
何回か電気も止まったりしたの(笑)
それに1番大切なこと忘れてたし」

「大切なこと？」

マ「別れたらこの先どうするんだろう、って」

「別れる、、、」

私に頭にそのワードなんて一つも浮かばなかった

美勇人とは一生一緒にいるって私は決めてるし

美勇人もそう言ってくれてるから絶対ない、って

自分に言い聞かせていた

マ「一緒に住みたい気持ちは十分分かってる。
でも、Aをパパとママみたいな辛い思い経験して
欲しくないのよ？
美勇人くんとお付き合いすることは全然いいの。
だけど一緒にいる時間減っちゃうし、、、」

「ママなら、分かってくれると思ってたのに」

言葉に詰まったママに対して発した言葉

パパは反対してもママなら私の味方してくれると思っていた

ほら、言ったこっちゃない

私たちみたいな思いはしてほしくない

まだやってもいないこと勝手に決めつけて

そうやって将来潰しに来ようとしてるの親じゃん

見栄張ってウチの子は出来た子ですなんて

そんなレッテル誰が貼れって言ったの？

貼られてるこっちの気持ち分からないでしょ

マ「別にママはそんなつもりじゃないよ」

「どんなに辛くたって、私は美勇人となら
絶対にやり切れる自信あるから。
周りに何言われようと、自分が辛い思いしても
大好きな気持ちは変わらない、一緒に住んで会えないより
別々に住んで会えない方が私にとってはもっと辛い」

誰もがみんな同じ状況に立ってると思わないで

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