シロツメクサの花冠 (ページ48)

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「ねえ、どういうつもり？」

「さあ？(笑)」

放課後、空き教室に呼び出した

相手も丁度私に聞きたいことがあるから、って

都合はよかったらしいけど

「髙橋海人って私正直よく分かんないし、
顔とかパッとしないし、まあ興味無いんだけど」

海「結構言うね(笑)」

そう、鉄パイプの友達の髙橋海人

私と慎太郎のことを唯一目で見たのがこの人で

鉄パイプのグルな気がしたから

「赤の他人にこんなことされるのウザいんだけど」

海「何が悪いの？だって廉とキスしたことに
変わりは無いんだよ？」

「同意もクソもねぇよ。もしかしてあれも仕組んだやつ？
だとしたら相当脳みそ腐ってんね～あんた達。
その能力他のことに活かしたら？」

海「廉に聞いてはいたけど、なかなか口悪いね(笑)」

私が言ってるのに、反論もせずに

嘲笑うかのように返答してくる髙橋

「で？聞きたいことって何」

海「なんで廉と付き合わないわけ？」

「は？」

海「廉が去年からあんなにアプローチしてたのに
1ミリたりとも好きにならないじゃん。
どうしたら廉の恋は実るの？京本さんが廉のこと
好きって言わなかったら一生実らないんだけど？」

「や、待って？なんで私の恋愛に口出しされなきゃいけない？
私が誰と恋愛しようと勝手じゃない」

そう言うと、髙橋はスマホをいじって

一つの写真を私に見せてきた

海「これだって流すこと出来るんだよ？」

「、、は？」

それは私と慎太郎がキスしている写真だった

海「まさかの二股？ってね(笑)」

「ふざけんなよ」

海「京本さん、幼馴染くんのこと好きなんでしょ？
この写真ばら撒かれて嫌な思いするなら、廉と付き合って
場を丸く収めるってことも可能じゃない？(笑)」

「なんなの、マジウザいんだけど」

海「まあじっくり考えて～」

手をヒラヒラさせて髙橋は教室を後にした

今ここで鉄パイプと嫌でも付き合ったら

慎太郎の気持ちを見捨てることになるし、

これから私は嘘ついて生きていかなきゃならない

周りはいいかもしれないけど、私は嫌

だけどこれ以上迷惑掛けるのも嫌

「どうすればいいわけ、、」

鞄を持ってダラダラと学校を後にした

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