シロツメクサの花冠 (ページ11)

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「うわっ、何でいるの」

「Aが帰って来た！」

月曜日、また朝から学校が始まった

今日はバスケ部がオフだったから少し早く帰宅して

でも玄関を開けてリビングに向かえば邪魔者1人

「ねえママ！何で大我いるわけ？！
喧嘩したくらいで帰って来るのウザい！」

母「まあまあ(笑)
久し振りに帰って来たんだからさ？」

「ほんっとママって大我に甘い」

大「悪かったね～」

私と7歳離れた兄、大我

昨年、3年付き合っていた彼女とめでたくゴールイン

まあ結婚したら実家は出るし、

職場が東京だから東京に引っ越してるし

なんだけど、奥さんと喧嘩する度に帰って来る

「どうせご飯食べに来ただけでしょ」

大「大正解！さすが俺の妹」

「なんでこんな奴に彼女が出来て結婚出来るのに
私には彼氏1人出来ないの、世の中差別でしょ」

大「はぁ？！Aまだ彼氏作ってないの？！」

「そんな驚くことなのこれ」

" Aがフリーとか前代未聞！ "

なんてソファーに座っていた兄が

冷蔵庫に飲み物を取りに行った私の後をついて来て

首が取れるんじゃないか、ってくらい肩を揺さぶる

「ねえ痛い、離して」

大「あー、ごめんごめん(笑)」

「じゃ、上行くから。
ママご飯出来たら呼んで～」

母「寝ないのよ～」

兄の手が離れたところでリビングを去る

兄が来ると色々と厄介だ

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