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Shintaro.




彼女が腕を広げて待っていた

俺が今にも泣きそうなのが分かっていた


「お疲れ様」

『ん』

「よく頑張ったね」

「カッコよかったよ」

『、、1番?』

「うん、1番カッコよかった!」


彼女の首元に顔を埋めて

襟元を涙で濡らしてしまった

だけどそれに気づいていないフリをして

その代わりに優しく、背中を叩いてくれて


「慎太郎いい匂いする」

『うっせ、変態』

「やっぱカッコよくねえな」

『口悪っ(笑)』


" そろそろ帰ろっか "


そう言われて時計を見れば22時で

少し遠い道のりを肩を並べて歩く


『ありがとな』

「何が?なんかしたっけ」

『覚えてねえならいい(笑)』

「はぁ?(笑)」


昼間はまだ夏っぽくてジメジメしていた

だけど今は、秋を知らせるような

少し冷たい風が吹いていた




.

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作者名:MIZUHO | 作成日時:2019年4月26日 19時

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