15話 ページ17
ーー said
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薄暗い部屋に1面、多すぎる程のモニターが淡く光る目の悪くなりそうな部屋の中
それぞれのモニターには城の中の至る所、
街の1部や門など様々な場所がリアルタイムで映し出されていた
カタカタ……とパソコンのキーボードを弄り
趣味のインターネットショッピングを眺める小柄な男がひとり高そうな1人用の椅子に座っている
彼がカチッとキーボードをクリックすれば
目の前の少しほかより大きなモニターには今日やってきた与えられた部屋をきょろきょろするAの姿が
映し出される
デスクに置いてあるスティック状の栄養調整食品をサクッと口にして画面を見つめる
ぴぴぴ……と
特徴的な機械音が後ろから鳴り
ギギギｨっと厳重なドアが開く
「どうだ様子は」
「うろうろしてるわ、さっき用意してた服着替えとったで」
「ほぉ、見たのか」
「アホか！っふ！不可抗力やわ！！！！！」
くっくっくっ、喉を鳴らしてニヤつくのはグルッペン
っはぁーとため息を着く小柄な男はロボロというこの城の重要人物でもある
「しかし相変わらず不健康になりそうや部屋だな、たまには食堂に顔を出せ」
「いやぁ、ほらな？心配やんか」
「お前の魔法に頼れば少しの間くらい解決するだろ」
うっ、と言葉をつまらせ話を変えるように彼女の映るモニターへまためを移す
「……しかしほんまに真っ白やな」
「まぁな、俺も初めて見た」
「魔力感知は俺城の中でも敏感な方やねんけど
モニター見てなかったら彼女がグルさんについてきてるんも気づかんかったわ」
「面白いだろ」
「トントンがまた寝れんくなりますねぇ」
「それも不可抗力ってことで」
「ぐう鬼畜やな」
グルッペンとロボロは薄暗い部屋の中淡い光の放つモニターを見つめ話す
「てか、見に来ただけか？」
「ん、あぁ、ついでに合言葉を変えに来たゾ」
「はいはい」
ぼわっとロボロは天とかかれた紙を外して
ピンク色の瞳を怪しげに光らせる
「ほい、合言葉」
「世界の統一者グルッペン･フューラー」
「お前それでええんやな」
「……俺、にしといてくれ」
「よろしい」
彼、ロボロは昔から情報処理能力が常人の約30倍だったそれはこの世界での彼の特別な個性であり特筆すべき所脳の回転が早くテレパシーも扱える貴重な人材なのだ変わりに魔力や空気に敏感で他の人より苦労するところもあるのが少し欠点なのである
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