13話 ページ15
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〘本当に貴方を愛してくれる人達に__いつか_〙
自然と開く目
真っ白な天井に腕にいくつかの点滴
清潔感のあるベッドの上
薄ピンクの綺麗な双眸でぼーっと寝たまま天井を見つめる少女
『誰かが、何か言ったよう、な』
「あ、起きた?おはようAちゃん」
『しんぺ、い神さん…』
「そうそうしんぺい神だよ〜体調はどう?もう大丈夫そうかな、」
『はい、大丈夫です…ごめんなさい寝ちゃってて』
「いやいや、ええんやで?俺が寝かせたみたいなもんやしね」
そういってテキパキと点滴を外したり熱を計ってくれたりしてくれるしんぺい神さん
「Aちゃんが暫く暮らすためのお部屋の準備できたからさ、行こっか」
『お部屋……私にですか』
「せやで、Aちゃんは城で保護される身やしね
好きなように使ってくれてええし欲しいものは言ってくれればグルッペンに伝えるから、」
手を貸してくれてベッドから降りる
医務室を出て長い廊下を歩く
「広いからな、医務室の場所と自分のお部屋だけでも覚えてれば俺がいつ迷子になっても助けに行ってあげるからね」
『頑張っておぼえます…』
少しすると沢山ドアがちらほらある場所になり
私の名前のプレートのかけてある部屋に着いた
しんぺい神さんが開けば研究所のときとは全く違って色のある一人で寝るには広い部屋
『ほ、ほんとにいいんですか?』
「ん?全然大丈夫やでこれくらいが普通の大きさやしAちゃんは小さいから広く見えるんかな〜」
しんぺい神さんが言うならそうなのかもしれない……なんて納得してしまうがやはり少し広く感じる
研究所での自室以外見た覚えがないから比べようがないが…
「夕飯までここにいてくれたらいいしなんかあったら医務室においで、これ渡しとくね また迎えに来るから」
そう言ってしんぺい神はトランシーバーのようなものをAに渡す
『なんですかこれ』
「通信機みたいなもんやね、俺に繋がるようにしてるからなんかあったらココのボタンおして話しかけてね」
『ありがとうございます…』
よし、と言って私の頭を撫でるしんぺい神さん
「部屋の中のものは自由に使ってね、医務室の服だけじゃいやだろうし着替えはあのクローゼットに少しだけ今は入ってるから好きなのに着替えてね」
じゃ、あとでね
と言いドアを閉めた
広く感じる部屋の中に1人
何だか緊張が解けてやっと落ち着けた
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