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「開始1分前でーす。ではここで歌姫先生にありがたーい激励のお言葉を頂きます」
控え室。交流会1日目開始1分前になり、私もその部屋で座っていた。
五条さんは打ち合わせにないのであろうアドリブで庵さんに無茶ぶりをパスする。
「はぁ!?え…えーっと、あー…ある程度の怪我は仕方ないですが…そのぉ…時々は助け合い的なアレが…」
「時間でーす」
「ちょっ五条!アンタねぇ」
この声、外に漏れてない?なんて心配をするも、お二人は全く気にしていないのか、大声で会話をする。
五条さんは庵さんからマイクを奪い取って、言った。
「それでは姉妹校交流会…スタァート!」
初日はマイクの音割れから始まったのだった。
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東京校の方達は、まずは団体で移動をしていた。悠仁君は早速皆の輪の中に入れているようで、安心。
私には到底出来ない速さで走っていくその様子を眺めていれば、他の方の画面に、何やら爆速で来る生徒の人。
東京校のどなたかの画面に呪霊が写った次の瞬間。
例の人と東京校がぶつかった。
私は画面の外側で口を抑えてあんぐりとする。なのに、画面内では驚いている人はいない。
計画通りだったのか、その時、悠仁君が京都校の人に飛びついた。
そして、その間に他の方々は2方向に散った。
「(も、もしかして、囮作戦…?)」
だとしたら、あの京都校の人が1番の脅威なのだろう。
悠仁君、大丈夫だろうか。
そう心配していれば、不意に映像が途切れた。何故か悠仁君のだけ。
驚いてモニターを凝視する。少しすると、またつき始めた。
何かが不自然な映像に、首を傾げるも、聞く訳にはいかず黙る。
無事である事を祈るばかりだ。
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時