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暗い室内を歩く。
青の水槽にいる大小様々な魚達を眺めながら、五条さんと話していた。
「水族館、あんま行ったことなかったんだよね」
「そうなんですか?」
「ま、呪術界に引きこもってたわけだからね」
「なるほど…」
五条さんはどういう人生を送ってきたのだろうか。少なくとも、私より山あり谷ありで、カッコイイ生き様なんだろう。
魚の群れが目の前を通る。自分がこの1部であったのは間違いない。
でも今は、人より特殊でおかしな人生。
「おっ、アレ大きくない?」
「小さいものと共生出来るんですね。ビックリしました」
「君の呪霊と似てる目だね」
「……確かに似てる気がしてきます」
今日はカバンの中にいる呪霊。パッと開けてみれば、目が合う。
「(水槽にいても違和感無いヤバさ…)」
「あ、ほら、ここにも似てるヤツはっけーん」
次々と色んな魚に指を指していく五条さん。
思わずふふっと笑いながらその指を追いかけていれば、「こっちにも変な魚がいるね」と手で招かれた。
「どこですか?」
「ほらほら、あの白色の…」
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そんな事を繰り返しながら水族館をまわっていれば、あっという間に時間は過ぎていった。
午後1時。お昼の時間帯。
「お腹空いたね、どこに行こうか」
「どこでもいいですよ。五条さんの好きな物を食べに行きましょう」
水族館に付き合ってもらった分、控えめにそう言えば、五条さんはニヤリと笑う。
「甘いもの好き?」
「人並みには」
「じゃあ食べに行こう!良い店を知ってるんだ。行こうか」
「はい…!」
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時