愛屋及烏 【呪術廻戦】

33話 : ゲーム ページ33

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｢やったー、臨時収入〜｣


｢悟、私にボンビーを押し付けようとしないでくれ｣


｢嫌だね、借金地獄になってしまえ！｣


｢あ、刀狩りゲット〜

五条の特急周遊貰うね〜｣


｢あ、てめぇっ！やめろ！｣


｢五条、デビル3匹もついてんじゃん〜｣


｢マジでなんなの…

ってか、なんで俺はこんななのに、Aにはミカエル4匹もついてんだよ！？｣


｢この中ではAが1番強いね｣






某有名ゲームで盛り上がっている4人。



ゲームの順位は、

圧倒的な金額差を付けて1位のA

続いて、夏油、家入、五条となっている。






｢くっそー…

ゲームすら初めてのAに負けるだけは…！｣


｢最下位が何言ってるのか……ﾌﾟｯ｣


｢おい哨子、笑ってんじゃねーよ…、



ぜってー、ここから巻き返してやる……！

あっ、傑！てめっ、ボンビーつけんな！｣


｢嫌だよ｣


｢五条、ボンビーついたの何回目？｣


｢知らねぇー｣


｢……59回…｣


｢数えてんじゃねぇよ！A｣






数時間前まではコントローラーの扱い方すら知らなかったAも、

見た目には分かりにくいが楽しそうにしている。






｢……もう9時過ぎか｣


｢え、ほんとだー

どーする？夜ご飯とか｣


｢菓子つまんでんだから、要らねーだろ｣


｢確かに〜｣






とテーブルの上に広げたお菓子を食べながら話す五条と家入。






｢Aは先程から何も食べてないが、お腹は空いてないかい？｣

｢……大丈夫…｣

｢それならいいんだ｣






と夏油が優しくAに話しかけている。

その様子を見ていた五条は、






｢……親かよ｣

｢本来なら悟がそういうことを気にしてあげないと…｣

｢赤ちゃんじゃないんだから、そのぐらい自分で判断できるだろ…｣






と不貞腐れた顔で言い始める。

夏油は溜息を深くついて、






｢悟も素直になればいいのに…｣


｢ｱﾞ？なんか言った？｣


｢いや、風呂はどーする？｣


｢朝でいいだろ…

100年やるんだから、このまま完徹でやるぞ｣






と負けず嫌いな五条は、このままゲームを中断する気は無いらしい。

家入も今回ばかりは五条に賛成のようで、






｢夏油〜、勝ち逃げさせないよ？｣






と挑発するように言ってくる。



夏油もしょうがないとでも言うように、

小さく溜息をついて、






｢なら、私はAに追いつけるように頑張ろうかな｣






と笑顔で呟いた。










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