【呪術廻戦】くいーん・あい【五条悟】

11話 ページ12

「姫ちゃんせんせーい！」


職員室を出たところでAを呼ぶ声。


『1年ズじゃん。おはよー。今日は五条君任務だから私が代わりに授業するよー』


教科書を抱えて直して振り向けば、1年3人が揃っていた。


虎「ぶっ倒れたって聞いたけど、大丈夫？」


『うん、ご心配おかけしました。すっかり元気！』


釘「この間より顔色も肌艶もいいですね！」


『そうかな？五条君への愛で女性ホルモンがっ』


伏「よくぶっ倒れますね。特技ですか？」


『恵は私に恨みでもあんの？』


釘「そう言えば、お見合いはどうしたんですか？」


4人で教室へと歩き始める。


『あぁお見合いね、その日のうちに断ったよ。』


「「えぇーーー！！」」


虎「何でッ!?」


釘「お金持ちでしょ!?それに顔もイケメンだったし！」


『お金は興味ないし、顔は別にどうでもいいかな。それに五条君もいるし！』


伏「贅沢言ってると嫁の貰い手なくなりますよ。」


『いいのよ、そしたら一人で生きていくもん。』


虎「でもでも姫ちゃん先生って将来当主ってのになるんでしょ？」


『誰から聞いたの？』


釘「伏黒から。」


『めぐみぃ…』


教室へと入り、それぞれが席に着くも会話は続行中。


虎「聞いちゃダメだった？」


『いや別にいいんだけどね。当主とかめんどくさいし、私じゃなくてもふさわしい人はいっぱいいるのよ。』


伏「そうは言っても直系でしょ？」


『直系じゃなくても優秀ならいいんじゃない？そもそも考え方が古くて好きじゃないんだよねー。』


黒板に今日のテーマを書きながら伏黒の問いに答えるA。


伏「いいんですか？そんなんで。」


『いいもなにも、私は元々落ちこぼれらしいからね。好きにやらせてもらうの。』


釘「落ちこぼれ？」


『はい。じゃあ授業はじめまーす。』






1年の授業を終え、医務室へと向かう。


扉を開ければ優雅にコーヒーをすする家入の姿。


『硝子ー。この間はありがとう。』


家「Aさん、もう大丈夫なんですか？」


『うん、おかげで元気になったー。』


家「悟の看病がよっぽど効いたんですね。」


『その事でちょっと話が…。』


Aが少し赤くなると、家入が物凄い形相で詰め寄った。


家「ついに!?」


『え、何が？』


家「とりあえず飲み行きましょう。書類片付きました？」


『うん、休んでる間に皆が手伝ってくれた。」


家「じゃ、今日でいいですか？」


『いいよ。いつもの店？』


家「了解。」

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