戦闘 ページ18
「騎士団にテレパシーを送ります」
初めて騎士団が来たときのことを思い出す。
私はあの頃とは違う。恋心というものを覚えた。
「私達のいる本丸に呼び出しました。来るのを待ちましょう」
勢い良く本丸の扉が開いた。
「騎士団だ! 入間銃兎を返せ!」
その言葉と同時に四十人ほどの騎士が入ってきた。
「残念だが銃兎は捕まっていない。自分の意志でここにいる」
私は強い魔王女になりきる。
「なに?」
「私達の幸せを妨げようとするのならば、ここでお前らを殺す。いくぞ」
二人に戦うよう合図を出した。
私は着々とダメージを与えていった。
久しぶりに戦闘をしたが、あまりしっくり来なかった。
王族に生まれたからこうなっているが、王族じゃなかったら、戦闘など全くむいていなかっただろう。
「少し苦しいです。遠距離魔法を簡単な物でいいので、こちらに少し放ってくれませんか」
カリブーの声が頭の中で響く。
二人の方を見ると、丁度その時銃兎が攻撃をくらった。
銃兎を傷つけた? 私の銃兎に……
許さない。許さない許さない。絶対に許さない。
____
目が覚めるとそこは見慣れた天井だった。私は自室のベッドで眠っていた。
「あ、目覚めましたか」
声のした方を見ると銃兎がいた。
あれ? 今まで何をしていたんだっけ。
「……戦闘だ。戦闘はどうなったんだ」
「終わりましたよ。私達の圧勝でした。覚えていないんですか?」
私は頷いた。
「戦いの途中、Aさんはいきなり魔獣になったんですよ」
「そうだったのか」
全く覚えていない。
「図書室にあった魔法についての本を読んでいたのですが、どうやら魔獣になるには魔力をとっても使うので、人間に戻ると魔力を回復するために眠ってしまうそうです」
「知らなかった。カリブーは?」
周りを見渡すがいない。
「本丸の掃除をしています」
「そうか……それよりも気になることがある」
「何でしょう?」
「銃兎のその口調、自然体にしてくれないか」
告白の時、銃兎は口調がいつもと違う気がした。おそらくその時の口調が自然体だと思う。
私の前ではありのままでいてほしい。
「わかった。自然体で話す」
「そっちの方が好きだ」
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ボムサ(プロフ) - *つむり*さん» わかりましたか? (2021年6月30日 23時) (レス) id: 30c887b2ae (このIDを非表示/違反報告)
*つむり*(プロフ) - ボムサさん» なんとか絞り出してみます……!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: a3e5e92948 (このIDを非表示/違反報告)
ボムサ(プロフ) - *つむり*さん» 気づいてください〜〜! (2021年6月28日 17時) (レス) id: 30c887b2ae (このIDを非表示/違反報告)
*つむり*(プロフ) - ボムサさん» そうなんですか!?このコメントを頂いてから少し考えてみたものの……。押韻をさがせ!ですね(笑)もう少し思考を巡らせてみます……!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: a3e5e92948 (このIDを非表示/違反報告)
ボムサ(プロフ) - *つむり*さん» 実はもっと踏んでだりしますよ (2021年6月22日 17時) (レス) id: 30c887b2ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ボムサ | 作者ホームページ:http://user.nosv.org/p/tyantoneyou/
作成日時:2021年3月19日 17時