【入間銃兎】行くと死ぬ場に居る魔獣と【ヒプノシスマイク】 (ページ17)

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考えページ17

「ところで、これからどうするんだ?」

「私に考えがあります。
まず、私がここから帰らないでいます。すると、騎士団が来るでしょう。そしたら三人で返り討ちにします。
これで魔王城が危険だということが国全体に伝わる。
そうしたらずっと一緒に暮らせますよ」

「いい考えだと思うが、お前はそれでいいのか? それに、三人で騎士団を倒せるかもわからない」

「俺は良い。このまま安定した生活を送るより、賭けに出てAと暮らすほうが断然いいに決まっている」

私はその言葉にドキッとした。本当に入間銃兎は私のことが好きなんだ。

「それと、騎士団を倒すときの作戦だが……」

入間銃兎から作戦を聞いた。とってもシンプルなものだったから本当に勝てるのか不安だった。

「それで本当に勝てるのか?」

「このままだと一か八かだが、Aさんの魔獣になる魔法を使えば、勝てると思う。
できるでしょう?」

魔獣になる能力。やはり知っているか。

「……その魔法は意図的には使えない」

「じゃあ、どうしたら使えるんだ?」

「ピンチとか怒ったりすると、いつの間にか魔獣になっている」
お父様が亡くなって、魔王城に初めて人が来たときも、びっくりして意図せずなってしまった。
そして逃してしまった。

「なるほど。でも行ける。
戦闘がキツくて負けそうになっても、そうなったら魔獣になれる」

「そうだな。騎士団を返り討ちにする作戦、乗ろう」

そして私達は順調に準備を進めた。
私はあまり使っていなかった魔力を鍛え、入間銃兎は魔王城で暮らす準備をした。

作戦決行日。

「では、作戦のおさらいをしましょう」
カリブーが言う。

「入間銃兎とA様が前線で戦う。
入間銃兎は不利だと思うので、私がサポートをしつつ、全体を見てお二人にテレパシーで指示をします。

そして入間銃兎は事前に騎士団に私達が有利になるような作戦を立てている」

「私は取り敢えず目の前の敵を倒していれば良いんだな」

「そういうことです。でも私の指示には従ってくださいね」

数時間後、窓の外に騎士団が見えた。

「来ましたね」

とっても心臓がうるさい。緊張しすぎて……

突然、右手に手が繋がれた。右を見ると、入間銃兎がこちらを見て手を繋いでいた。

「大丈夫です。頑張ってくださいね」

「……お前もな」

「私のこと、名前で呼んで頂けませんか?」

「……じゅうと」

「ふふ、ありがとうございます」

銃兎のおかげで緊張が和らいだ。