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「約束通り、部屋は漁ってください。姉の私物はどこにも無いので」
pi「Aさぁ...俺のことどんな奴だと思ってんの?」
「男って皆...大先生と同類では?」
pi「皆が皆、大先生って訳じゃないし、なかむみたいな純粋な子は一杯いるよ」
「え、でもだいたい思考はいっ...」
pi「ちょっと黙ろうか」
勝負には俺が勝ったということで、階段下の小部屋の探索を許された。
いや、もともとシェルからの了承は得ていたけど。
部屋の中は、壁一面本棚。どこを見ても本、本、本と本だらけだった。
本とはいったが、厳密に言えばノート。日記だ。
山積みにされた日記は今にでも倒れそうだ。例えるなら、僕が溜め込んだ書類の山。
pi「この中から探すのか」
「誰のをお探しで?自分のか、姉のか、それとも我々のか...」
Aはクスクスと笑いながら俺に問う。何が面白いのかはわからない。
ニコニコと笑っている彼女を見ると、なんだか、もうどうでもよくなった。
pi「正直に言うよ。俺は、Aの日記を"破りに"来た」
「...?」
日記を破れば、前世は忘れる
そうシェルが言っていた。
他にも、前世の記憶というのは突然、蘇ることもあるらしい。
夢の中で行ったこともないのに、懐かしいと感じる。そういう夢は「前世夢」というそうだ。
「そう、ですか」
pi「ま、君は今を楽しんでいるようだし、もう、どーでもいいかなって」
「じゃあ、日記が無くても思い出すことがあると...?」
pi「そーゆーこと。覚えておくといいよ」
Aはしばらく腕を組んで何かを考えていたが、「はい」と明るい声で返事をした。
pi「その返事を待っていたよ」
黒いマフラーを首に巻き、可愛らしい栗色の髪を靡かせて佇む少女。
青と緑の美しい瞳を閉じて、ふっと笑っていた少女の姿を今でも覚えている。
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葡萄。 - るーさん» 了解です!お気に召さなかった場合は、書き直しますので、遠慮なく教えてくださいね! (2020年5月30日 6時) (
レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - 葡萄。さん» シャオさんから言ってもらう感じが良いです！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: 664d8ce99b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - るーさん» 了解です! こんな感じのシュチュエーションがいい、というものがありましたら、教えていただけるとありがたいです!! (2020年5月29日 6時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - あ、あのENDのリクエストなんですがシャオさん書いてもらえますか？ (2020年5月28日 22時) (レス) id: 664d8ce99b (このIDを非表示/違反報告)
葡萄。 - るーさん» ありがとうございます!設定幼馴染みなのに登場回数少なくてすみません!!頑張って登場させたい...連休と休校がそろそろなので、更新頑張ります! (2020年4月26日 21時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葡萄。 | 作成日時：2020年3月24日 17時
