太宰治が入水をする理由。

<入水 １７> ページ18

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｢織田作！...何故君も居る｣



｢あ、太宰さん！お疲れ様です！！｣





今日は織田作と安吾で飲む約束をしていた




...が、其処にいたのは織田作とA







｢太宰、
今日安吾は仕事が入って来れないそうだ｣



｢そうかい、それは残念だ
だが何故此処にAが居るのか説明して貰えないかな？｣




目の前に居るAを少し睨む





｢私が太宰さんの補佐になる前までよく御世話になっていたんです。偶々此処で再会して...つい話し込んじゃいました｣



｢真逆、お前が此処に居るとはな｣



｢此処のお店で人と会う約束をしていたの｣



｢嗚呼、彼奴か｣



｢あれ、面識あった？｣



｢抑、俺とお前が初めて此処で会った時、彼奴も居ただろう｣



｢ええ！そうだった！？｣





どうやら二人の仲は善いらしい


会話に私が入れないし




...何か、変な気分だ









｢あ、済みません！お邪魔しちゃって
帰りますね！｣



｢嗚呼、帰ってくれ｣


ハァ、と態とらしく一つ溜息を吐く




｢おい太宰！
済まんなA｣



｢大丈夫
そうだ、連絡先交換しない？｣



｢嗚呼、善いぞ｣



｢有難う！じゃあさっそッ、







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.....太宰さん？｣





ハッとして自分の手を見ると、Aの腕を掴んでいた


何故繋いだのか自分でも無意識な行動だったが、直ぐに離す



彼女が私の顔を不思議そうな顔で見る






｢...太宰さん？如何かしましたか？｣






苦しい




彼女が織田作に近付くと、胸が痛む








｢...帰ってくれ｣







今日の私は、なんか変だ








｢...判りました
では、私は失礼します｣







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彼女が帰って数十秒経った後
彼女が座っていた席、織田作の隣に腰を下ろす



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