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「あ、でもウルちんくらいなら僕が口利きすればねじこめるよ？だから一緒に避難しよ？」
「あ"っ！？てめ、ここぞとばかりにウルマを利用しやがって！！大きさどんくらいか知らんけどお前が入るくらいなら俺とルマで入るわこの野郎！！！」
きゅるん！とどこにも需要なんてない成人男性のぶりっ子姿にキレだすコネシマ。
その言葉にウルマは「あー…」と頭を欠いて、一言。
「おじさん、避難はいいや」
なんともないようなその声色に、世界から喧騒が消えた気がした。
「………は？」
「何言ってんだお前？」
困惑をありありと顔に出す二人に、いつもと変わらない表情で続ける。
「別におじさんはいいよ。別にそうまでして生きたいなんて思ってないし」
「は！？お前、死んだら本も二度と読めなくなるんだぞ！？お前の書く本も二度と読めなくなるなんざ俺は認めんからな！！」
「コネコネがそんなにおじさんの本を気に入ってくれてたのは予想外だなぁ。でもごめんな。もう決めたことなんだ」
鬱がそっと、しかしどこか確信を持って問う。
「ウルマ、まさかとは思うがお前、自分が抜けて僕とコネシマをシェルターに入れようとは思ってないよな？」
「気を遣ってるとかじゃねーよ。これはおじさんの意志だ」
「自分の命を犠牲に他人を救うなんて前時代的や。効率的とは言えんぞ。ルマ、お前は何の為に生きとるんや？」
コネシマの問いかけに、ウルマは何故そんな事を聞かれるのか分からないと言いたげに首を傾げた。
「それを聞いて何になる？そんなの人それぞれじゃんか。敢えて言うなら、俺は『死ぬ為に生きてる』ってところかね」
その返答に声も出ないのか、信じられないと言いたげに固まる二人。
ウルマはお構いなしに持論を述べる。
「確かに俺は小説を書くのも読むのも好きだ。けどそれを生きるための枷にはしたくない。人間皆いつかは死ぬんだ。ただそれが早いか遅いか、それだけ。
それにおじさんは、コネシマみてーに効率よく判断して数多の為に少数を切り捨てられるわけじゃねーし、せんせみてーに自分の生にしがみつけるわけでもねー。」
「おじさん、生きるのに向いてないからさ」
いうだけ言ってスッキリしたのか、「それじゃ、達者でな」と残して一人コンビニを出ていった。
何か言いたげな二人を置いて。
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蓮(プロフ) - きゃー！！！久しぶりに来たらろっさんが！きゃー！！！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月5日 1時) (
レス) id: cb8510c1ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりみーさん(プロフ) - ロアさん» ロアさん！ありがとうございます！！うっっっわ圧倒的解釈一致でビビり散らかしました。さてはエスパーか……？？どうやっても異世界ルマさんがヤンデレ製造機にしかならなくて面白くなってます(ﾆｯｺﾘ) (2020年12月18日 21時) (レス) id: 60b77fe040 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - お久しぶりです、今回も楽しく読まさせていただきました。愛されてるなぁルマさん (ニッコリ)。個人的に異世界のルマさんは会う人会う人依存させてはするっと去ってくタイプな気がする。やぁ、魔性だわ… (2020年12月17日 15時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりみーさん(プロフ) - しぇけなべいべさん» 男主くんは沖縄人ですが作者自身は関東人です…！親が沖縄出身でして……！！ありがとうございます！ｳﾚｼｲ!!! (2020年12月15日 12時) (レス) id: 60b77fe040 (このIDを非表示/違反報告)
しぇけなべいべ(プロフ) - 主さん沖縄の方...,???ナカーマ...???好きです..ｽｯ... (2020年12月14日 23時) (レス) id: a746dec877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっくりみーさん | 作成日時：2020年11月11日 0時
