夜明けが一つ ページ3
二人を取り巻いていたカオスエメラルドは色を失い、
力なく床へと落下。
「成功じゃ…大成功！『ガイア文書』に記されていた通りだ。
星に封印されていた『ヤツ』は目覚めた。後は『ヤツ』のパワーを使って念願のエッグマンランド建設を…！」
のそりと立ち上がり、エッグマンを睨む二人。
「やってくれるじゃないか…Dr.エッグマン！」
「謝罪も反省も、全てウソだったわけですね」
狼へと変貌した二人は声までもが別人になっていた。
軽やかなソニックの声はがっしりしたテナーボイスに。
柔らかなソプラノのAの声は、大人っぽさを滲ませたアルトボイスに。
自前のメカに乗ったエッグマンは、作戦が思い通りになった事でご機嫌だ。
「ソニック、A…随分と楽しい姿になった様じゃの。では達者でな！」
そう言った瞬間、母艦が傾き、ソニック達を落とそうとする。
でっぱりに捕まり必死に耐えるも、風圧も相まってすぐに限界が。
なす術なく二人は地球へと落下していった。
「A…っ！」
せめて彼女だけでもと、ソニックはAを庇うようにして抱く。
一方彼女は、ペンが出せないことに疑問と焦りを感じていた。
疲れ、焦り、危機感。全ての感情がごちゃまぜに成り
二人の意識は遠のいていった。
─────────
───ふわり、ふわり。
柔らかな光に包まれる、あたたかな心地よさ。
ドスン！と言う音と凄まじい衝撃とで目を覚ましたA。
何故かソニックの上に乗っかっている事に気づき、慌てて立ち上がる。
ソニックは落ちた衝撃で顔が埋まっており、Aが引っこ抜いた。
「大丈夫ですか！？」
「あ、あぁ……なんとか、な」
ここで初めてお互いの体をしっかりと見る。
「…え、A、だよ、な？」
「はい。………あなたこそ、ソニックです、よね？」
疑問に思うのも無理はない。なんせ姿形や声までもが全くの別人なのだから。
そして辺りを見回すと、力なく倒れている一人の妖精が。
「おい、大丈夫か？」
ソニックはその妖精をつまみ上げ、あろうことか振って起こそうとする。
「ソニック、そんなに振っちゃだめですって！」
そんなAの心配をよそに、妖精はむにゃむにゃとベタな寝言を発した。
「…もう、食べられないよぉ…」
しかし状況が状況なだけに、二人ともそれを笑う余裕もない。
「しっかりしてください！」
Aが妖精の体を軽く叩くと、ゆっくりと目を開いた。
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オシュア・ザ・ヘッジホッグ - あ、書き直したんですか。 (2020年3月17日 6時) (携帯から) (
レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
なみだ雨(プロフ) - 待ってましたぁぁぁ!!!!!! (2020年2月21日 22時) (レス) id: b5df927009 (このIDを非表示/違反報告)
キイ - ソニックイケメン過ぎ…………続きお願いします！ (2018年7月31日 18時) (レス) id: ff0b623277 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - チップ可愛すぎ……続き期待します！！ (2018年7月3日 19時) (レス) id: f4e2827c64 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよよ☆(プロフ) - まいさん» えへへ、ありがとうございます(〃'▽'〃)チップは無邪気可愛いですよね。ショートムービーでは理不尽にカモにされてましたが･･･wそのうちショートムービーの話も書きたいですね！ (2017年8月27日 20時) (レス) id: e42952b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっくりみーさん | 作成日時：2017年4月14日 0時
