黒バス 短編集 【オレンジ】

【秘密】　火神大我　ナッシーsリク ページ33

『告白』
　
それは、異性に好意を伝えることって聞いた。
　
でも、それは自分自身がタイミングを計らうもんだろ？
　
　
「だから、嫌だって言ってんだろ！…です。」
　
「いいだろ？好きな奴なら、男だろ、告ってこい！」
　
と、先輩たちに蹴られて、出てきたのは中庭。
　
「あれ？火神君？奇遇だね。」
　
そこには、昼食時で１人ノートを開いてお弁当を食べているA。
　
「あ、あぁ…////」
　
中庭は、珍しく誰も居なくて
　
実質、俺とA２人きりなわけだ。
　
茂みに隠れているはずの先輩達に助けを求めるが反応はなし。
　
「どうしたの？」
　
そんな俺の行動に異変を感じたのか、Aは不思議そうな顔をしていた。
　
「何でもねぇ///ってか、何書いてんだ？」
　
Aが膝の上で開けていたノートは、文字がびっしり詰め込まれていた。
　
見る限り、授業で書かれたノートではないことは一目瞭然だった。
　
「これ？…秘密。」
　
人差し指を立てて、唇近くに持っていくと可愛くAはそう言った。
　
「だけど、火神君には特別に教えてあげる。」
　
「いいのか？」
　
「うん。私ね、作家になりたいの。だから、このノートに小説書いてるだよ。」
　
夢を語ったのが恥ずかしかったらしく、頬が少し朱に染まっている。
　
「凄ぇ。俺なんか、作文すら書けねぇ。」
　
「それはダメだよ。」
　
クスクス、と小さく肩を震わせながら笑うAは可愛い。
　
「秘密、教えてくれたかわりに俺の秘密、言ってやるよ。」
　
「本当？」
　
「俺は、Aのことが…─」
　
タイミング悪く、その時、チャイムが鳴った。
　
　
秘密
　
お前に言う秘密なんて、１つしかねぇだろ。
　
　
(あ、予鈴なったね？教室戻ろっか？)
　
(…はぁ)
　
(で、私のことが…何なのかな？////)
　
(え！？///あ、お前が好き…だ。)
　
　

【誕生日】　緑間真太郎　ナッシーsリク→←【バニラシェイク】　黒子テツヤ　黒子LOVEsリク

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