第52話 時にはスルーも大切だ ページ23
匂袋をそっと手に取った直後携帯がけたたましく鳴り響いた。
いつもは感じない違和感を胸に覚えながら通話ボタンを押す。
直後聴こえてきた言葉はAを絶望に追いやった。
「ミ…ミツバ…がっ!?」
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病院につくと既に近藤さん達の姿があった。
「Aちゃん!」
「近藤さん!ミツバは!?」
「…急に容体が悪化したらしい
かなりマズイみたいで…家族の者はそれ相当の覚悟はしておけって医者が…」
「そ…っか」
呆然と立ち尽くす総悟を片目に時計を確認する。
「…近藤さん。土方さんは?」
「…」
黙って首を横にふる近藤さん。
Aは黙って携帯を弄る。
…ポチッ
ふぅ〜と一息ついてから近藤さんに向き直る。
「…ちょっと行ってきます」
「行く…?厠か?」
「…そんなもんです、あ これミツバに渡しておいて下さい」
匂袋を差し出す。
「え…いやAちゃんが…」
「…厠で汚れたら嫌なので」
「…?」
「…それじゃあ」
お辞儀をして全力で病院の廊下を走る。
フッっと携帯の画面に目を落とすとそこには
“送信しました"
の文字があった。
「…………………」
Aは黙ってメールを読み返す。
「あ………………」
「送る内容間違えた…」
画面には
“アホバカマヌケチービお前の父ちゃんでっべっそ☆"
の文字が。
「…山崎宛を土方さんに送っちゃった」←
急いで内容を書き換え送り直す。
「…………………!」
気が付くと万事屋の前だった。
入ろうにも神楽に追い出されそうなので入れない←
「」
仕方がない、強行突破だ。
うおおおおおおと全力で階段を上がり、力強くドアを開く。
「うわっ!Aさっ!?」
眼鏡をスルーして土足のままあがる←
すまん廊下たちよ…帰ったら拭くから、300円あげるから!!!←
「A!?どうして此処に居るネ!金は稼いで…」
申し訳ないが神楽もスルーして銀時の部屋の押し入れを開ける。
そして重みのある刀を片手に再び逃走!
「A!何処行くアルか!金よこせゴルァ!」
怖いよ神楽ちゃん!?←
「Aさん!?ちょ、土足じゃないですか!?
てかその手に持ってるの…」
新八の叫び声を耳に再びある場所に向かって走るA。
「…何かゴメン」←
ラッキー長編
紅桜篇
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銀河@スランプ気味(プロフ) - 何か絵描いてる人さん» おお!ありがとうございます! (2016年8月10日 15時) (レス) id: 9f52a27bd0 (このIDを非表示/違反報告)
何か絵描いてる人(プロフ) - 遅くなって申し訳ありません!!リクエストされたイラスト、完成致しました(^-^) (2016年8月8日 14時) (レス) id: 15b3d454d5 (このIDを非表示/違反報告)
沖田LOVE - 流石はさすがだよ? (2016年7月7日 6時) (レス) id: 1b87c663b2 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - あのん(*´ω`*)さん» 何が? (2016年6月28日 0時) (レス) id: 9f52a27bd0 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(*´ω`*)(プロフ) - 銀河さん» 流石は流石だぜ((キリッ (2016年6月27日 23時) (レス) id: 56dbd6701f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀河 | 作成日時:2016年5月12日 21時