アーヤは魔法使い！

第十二話 夢は蜘蛛の巣 ページ16

彩side



私、寝たんだっけ？


なら、此処はどこ？


まるで砂嵐の中。



嗚呼、夢なのね此処は。



人の会話？何を話してるの？

…それに、懐かしい声。
けれど、思い出せないや。



【逃げ…て】【そんな…】

ー 逃げる？何から？ ー



【もう…あな…たしか】

ー あなた？それは私なの？ ー



【ここは…私が止め…る】

ー 止める？何を？知ってるけど思い出せない ー


まるで、規則に合っていない蜘蛛の巣みたい。
絡まってる。



【残りの…力はあ…げる】

ー 思い出した ー




【行っ…て早く】

ー 駄目！言わないで、お願い ー




【ステ…ラ生き…て、ね？】


「プリズム〜！」



私はベッドの上にいた。
頬を冷たい物が流れ落ちる。

…これは、涙？泣いてるの？


「……うっ…ひっく…っ」


夢が“ あの日 ”の事だとわかってしまうと、涙が止まらなくなる。

私は、声が枯れるまで泣き続けた


…でも、恐れていた連絡が来る。









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作者のＫＺファンです！
今回は、アーヤちゃんの過去…パート1でした。
「プリズム」←いやいや、誰！って思いましたよね。ごめんなさい！

実は、とっても！重要な人物なんです！

次回、アーヤと作者だけが知っている……今更！？の設定のはずです。

と、言う訳で次回！ついにアーヤの本名判明+プリズムちゃん+“ あの日 ”=シリアスです！


苦手な人は、今のうちに逃げて？
………そこまでシリアスじゃないはず！

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