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「Aさん、少しいいですか？」
午後４時過ぎ。
庭でボイストレーニングをしていると、ふいに声をかけられた。
『リッパーさんじゃないですか、どうかしましたか？』
「今日の食事当番は私なんですが、どうも味付けが物足りないんですよ……」
うーんと困った顔のリッパーさん。
片手にはなにやら煮物のようなものが丁寧に盛り付けられた器が。
『それですよね、少しいただけますか？』
器を指すと、本当ですか！と安堵したような表情のリッパーさん。私料理は人並みなんだけどな……
「どうぞ」
『あ、いただきます』
すい、と口の前まで煮物の乗ったスプーンを持ってこられたので、そのままパクリと口に入れる。
普通に美味しいなぁ……
『ん、とても美味しいです！強いて言うなら、少し砂糖が少ないでしょうか…？』
「なるほど、砂糖ですか！ありがとうございますAさん」
そう言いながら、彼は丁寧に私の口元を拭ってくれる。
さすが紳士系ハンター。
だが、一見和やかな雰囲気のこの場は一瞬で北極のごとく凍り付いた。
正しくは、リッパーさんの表情が。
「何してるのかな？」
『！？』
ふわ、と突然優しい匂いで包まれる。
彼は後ろから現れる趣味でもあるのかな？
「今あーんしてたの見えたんだけど、気のせい？」
『えっ、と……』
「あっ、私はこれで失礼しますね……Aさん頑張ってください」
『えぇ！？』
そそくさと去っていくリッパーさん。逃げられた。
「……」
『……あの、？』
何も言わないジョゼフさんに声をかける。
すると、私に抱きつく彼の腕の力が少し強まる。
「…Aは皆と仲がいいから、不安なんだよね」
『へ…』
ポソッと呟かれた彼の声は、自信がなさそうに不安げな声色。
「……ごめんね、何でもないよ」
パッと私から離れたジョゼフさんは、いつもの調子に戻っていた。
だけど、きっとさっきのは彼の本音に違いない。
なら、伝えることは一つ。
『あのっ！誰が何と言おうと、私がドキドキするのはジョゼフさんだけなので……！』
勢い任せに言い、返答を待たずに逃げ出すように庭を出る。
うぅ、恥ずかしい！！
「それは反則だよ………」
・
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ぽぴら(プロフ) - ユキリアさん» ありがとうございます、頑張っていきます……！やっていますよ〜！おぉ、下手野郎でよければぜひぜひ笑 IDとかどうやって教えましょうか……(´-`) (2019年7月23日 11時) (
レス) id: d4ba406946 (このIDを非表示/違反報告)
ユキリア - 写真家は気づいてほしい。完成お疲れ様でした。やっぱり最後はハッピーエンドがいいですね。これからも頑張って下さい。ところでぽぴらさんは第五人格やってるんですか？やっていたらもしよろしければフレンドに…なってくれませんか？ (2019年7月23日 1時) (レス) id: 775dc64a71 (このIDを非表示/違反報告)
ぽの(プロフ) - ぽぴらさん» こちらこそ、ぽぴらさんからコメント来た時、びっくりしました笑 お互い良い物語つくってきましょ！笑 (2019年7月2日 23時) (レス) id: aa10bbfe45 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぴら(プロフ) - ぽのさん» わ！？コメントありがとうございます、ぽのさんにそんな風に言っていただけてとっても嬉しいです……！私の方も応援しています、お互い頑張りましょう笑笑 (2019年7月2日 5時) (レス) id: 3f5b5addce (このIDを非表示/違反報告)
ぽの(プロフ) - ジョゼフの少し大人気ない感じがとても素敵でした…！「あぁ、いいなぁ」ってほっこりしながら読んでいました笑。次作も楽しみにしています！更新がんばってください！ (2019年7月2日 3時) (レス) id: aa10bbfe45 (このIDを非表示/違反報告)
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