検索窓
今日:109 hit、昨日:199 hit、合計:161,954 hit

赤色の懺悔 ページ43

「くっそ、言うつもりなかったのに…」
「無かったの?」
「…アイツは俺のことダチだと思ってるから」
(一番心を開いてるのは君にですけどねぇ)

「もっと早く止めることもできた。でも、叩かれた事実があれば後々役に立つ…って思ったんだ…。本人が戦っていく意思があるのか確認する前から、勝手に判断して。俺、最低な奴なんだよ。そんな奴が、アイツに告白する権利なんてない…。そう思ってたのに」

肝心なところで自己肯定感が低い部分が仇になっているな、と年長者2人は思った。ミズキがどう思っているかは分からないが、少なくともローレンは彼女に一番近い位置にいるのだ。

「君の職業柄、証拠の重要性をわかってたんだろう?だからミズキくんの助けになりたくて少し待った。実際、すぐ間に入ったんだろ?」
「…けど、俺もアイツの加害に加担して」
「それは違う。…ローレン、君の自分自身を悪者にしてしまう癖はよろしくない。実際、君は悪意を持って彼女に接したわけではないでしょう?」
「当たり前だろ!」
「ならば、自分の行動に誇りを持ちなさい。君は正しい行動をした。証拠を残しつつ彼女を保護と手当をし、彼女の家族と荷物を持って加害者の手が届かない場所まで避難。すぐに我々に協力を仰ぐ。私からしたら100点満点です」

「…」
「ローレン、いつだって自分が思う理想の行動をするのは難しい。でもね、僕はその場にいたのがローレンで良かったって思ってるよ」
「エバさん」
「ありがとう。ミズキくんのこと助けてくれて」
「…おう」

恥ずかしくなったのか、不甲斐なさで申し訳なく思ったのか、赤髪をガシガシと掻いて顔を逸らした。

「それで?ミズキくんとはどうしていく気なんです?」
「…本気だってことと、返事はまだ良いって言った。アイツの問題が落ち着くまでは俺もアプローチする気はねぇよ」
「それが良いでしょうね」
「祝い酒の用意しておくよ!」
「エバさんは気が早すぎるって」

女性2人とぺろが戻り、ペット同伴可のカフェでご飯を済ませた後、事務所に向かうことになった。
スタッフと会社所属の弁護士に話を通すと。

「一度、活動を休んでおくべきだと思います」
「今回の事例ならば、刑事事件として立証できると思います。そうすればお母様に対して接触禁止を要求することも可能になるかと」
『……はい、よろしくお願いいたします』

結果として、ミズキは戦うことを選んだ。

Twitter→←・・・・・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
642人がお気に入り
設定タグ:2j3j , lrn , kzh
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヨッシー(プロフ) - 529zinbeizameさん» ありがとうございます!頑張ります! (9月20日 20時) (レス) id: 0cce0d85d6 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 作品の感じとっても好きです!更新されるの楽しみに待ってます📣📣 (9月20日 16時) (レス) id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年9月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。