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3人とも配信が切れたことを確認し、ミズキは作業があるからと通話も早々に抜けた。
やっぱなんか避けられてるなぁとローレンは内心思う。この前の通話から時間が経ったので普通にコラボできると思ったのだが、思ったより根が深そうだ。

「ローレンさぁ、ミズキとなんかあったん?」

正直、言われるだろうなとは思っていた。長年配信者をやっていて、人の空気を掴むのが上手くて、トーク力があるこの先輩には気付かれるだろうと。
ミズキと親しい葛葉に相談したいという思いもあり、この前の出来事を説明した。

「ふーん…嫌われてるわけでもなく面倒臭がられてるわけでもないと」
「そうなんだよ、ちゃんとコラボ誘ったらOKくれたし今回も」
「お前と話すときぎこちなかったけどな。まぁ、リスナーは特に気づいてなかったから良いけど。もし仮に指摘されてもDiscordのせいにできるし」

「やっぱ俺と会話するときだけ変だったよな!?はぁ…マジでどうしよ」
「結構参ってるな、お前ら」
「お前、ら?俺も?」
「ミズキと普通に話してーのになぁって丸わかり。ベタ惚れじゃん」
「いや別にベタぼ…ベタ惚れ!?」

葛葉の言葉に驚きで思いっきり背中を反り、膝をテーブルにぶつけた。膝に激痛が走る。

「いっっった!!!」
「おいおい図星かー?つかすげー音したな大丈夫か?」
「いやっ…ぶつけただけ…てか俺の態度そんなにわかりやすい!?ってかリスナーにバレてるとか」
「同業者でお前らとどっちも仲が良い俺ぐらいしかバレてねぇんじゃね?あとは叶とか知ってるかもだけど」

「マジか…」
「俺は全然良いと思うけどな。てかミズキはああ見えて寂しんぼだから、お前もっとアピールしろ」
「いつも俺のこと邪険にしてんのに」
「アレはネタよ。見た感じ、ミズキ家族と仲良さそうじゃねぇし、恋人作って落ち着いても良いんじゃね?」
「家族…」

そこでふと思い出す、たまに彼女の携帯を揺らす誰か。もしそれが彼女の家族だとしたら?でも、やはり自分を避ける理由は掴めない。

「兎に角、ミズキも参ってるっぽいからフォローしてやれよ」
「葛葉も助けてやってよ」
「そりゃな、兄だし。2人でコラボするのが気まずいならまた俺呼べ」
「おう、ありがとなくっさん」

通話を切り、煙草を吹かしながら天井を仰ぐ。

「どうすっかな〜」

【切り抜き】いつもと関係が逆転するロレミズ→←【APEX】ずは兄さんとローレンとランク【ミズキ】



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ヨッシー(プロフ) - 529zinbeizameさん» ありがとうございます!頑張ります! (9月20日 20時) (レス) id: 0cce0d85d6 (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - 作品の感じとっても好きです!更新されるの楽しみに待ってます📣📣 (9月20日 16時) (レス) id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2023年9月18日 18時

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