第百六十三訓 再び絶望へ ページ10
noside
大将である牧本を倒したにも関わらず、攘夷浪士の勢いは止まらなかった。
自分たちの大将の仇を取ろうとしているのか、又は真選組に捕まりたくない、殺されたくないと考えて刀を振り回しているだけなのか、恐らく殆どが後者なのだろう。
それでも指令系統のいない組織がどうなるかは自明の事だ。
闘志を失った攘夷浪士は段々勢いが劣ってきていた。
ごく一部を除いては、
そう、牧本に忠誠を誓っていた者達だ。
牧本に忠誠を誓っているのなら、その牧本を倒した人間を憎んでいる。
彼らにとってはこの戦はいつの間にか弔い合戦に変わってしまっているのだ。
刀を構え、その標的を睨む。
その先には未だに戦っているAがいる。
刃を向けて、標的に向かって走り出す。
「死ねえぇぇぇぇ!!」
その気配に気付いたのかAは其方を振り向く。すぐに防御の体勢に入ろうとしたが、その前に刺されてしまうだろう。
やった、これで殺せる。男はそう思った。だが男の視界には別の黒い物体が目の前に入ってきた。
土「A!!」
土方十四郎だった。
Aと男の鼓膜に生々しい音が響いた。
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タバスコ
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大豆 - とても面白かったです!素晴らしい作品をありがとございました🙇 (2021年11月23日 19時) (レス) @page27 id: afac2e2284 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - ゆっこんさん» そうしてもらえると嬉しいです! (2018年4月7日 21時) (レス) id: d70c0d5d0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこん - そうなんですね!気長に待ってます!!笑 (2018年4月7日 21時) (レス) id: 4c447d027b (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - ゆっこんさん» いつかはしたいなぁとは、思っています。やれてなかった話もあったので。気長に待ってもらえると嬉しいです! (2018年3月27日 16時) (レス) id: 222f06e172 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこん - 近藤さんと土方さんが結婚の話をしていたので番外編はあるのかな…と思いました! (2018年3月27日 15時) (レス) id: 4c447d027b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時:2017年2月14日 11時