【銀魂】副長補佐は………… 【土方十四郎】

第百五十八訓　　空気和ませたい ページ5

真選組屯所前、午後６時。



そこには戦に挑もうとしている、黒い警察達がいた。



その集団を見つめていた近藤が一言だけ言葉を放った。



『さぁ、行くぞ』



それを合図に黒い集団は次々とパトカーに乗り込んでいった。



近藤も座席に座り、その隣に土方が座った。



『いよいよだな、トシ』



『あぁ……今日でケリをつけてやる』



土方はふぅー、と煙草を吸った。



張り詰めた二人の雰囲気をブチ壊すかのように、近藤が楽し気に口を開いた。



『じゃあ、この討ち入りが終わったら二人は結婚するんだな！』



『………はぁ！？何言ってんだ近藤さん！？んな事言ってねェで目の前の事に集中しろよ！』



『いやぁ……何か空気張り詰めすぎてる気がするからさぁ、俺もお前も。楽しいこと考えて
リラックスでもしようかと…』



土方は煙草を潰し、はぁと溜息を零した。何でそんな考えに行き着いたんだと、頭の中では思いながらも、面倒なことになりそうだったので敢えて口には出さなかった。




『……まだそういう話はしたことねェよ』



近藤は、そうか楽しみだな。とだけ言い、安心したように笑った。

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