『咲き乱れ恋の華』【学パロ】 (ページ34)

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第３３輪:意識ページ34

「逃げられました」

ジョルノはAの反応が可笑しかったのかクスクスと笑う

一方Aはシャワーの水を頭に被りながら先程のジョルノの言葉を思い出しては頭を抱え込んでいた

「ほんっと、変なことしか言わないんだから～！」

ジョルノを見てたら、安心したりため息が出て胸が苦しくなっては変にドキドキして顔を真っ赤にしてしまう

初めての感情にAは眉間にしわを寄せ考え込んでいた

一方、ジョルノはおやつのプリンを食べながら『プリン男爵』というアニメを見ていた

その時、Aは風呂から上がればプリンの愛が溢れてるジョルノの姿を目撃する

「プリン大好きね」

プリンは美味しいけど、なぜそこまで愛が溢れるのかAはそこだけジョルノの気持ちが分からず不思議そうな顔をしてはソファに座る

「大好きですよ。美味しいですし、それに母親が初めて作ってくれた料理なんで…」

懐かしそうにプリンを見つめるジョルノの瞳にAはまた胸を鳴らしてしまう

「そっかー…」

Aはしばらく静かにジョルノと一緒にテレビを見ていた

「僕は今日ソファで寝ます」

「いやいや、風邪引くから一緒でいいよ」

「ダメです」

ジョルノは頑なにAの部屋に入ろうとしない

「別の布団を敷けばいいじゃない！」

「いや、僕はソファで寝ます」

「何を今更…」

「いいですか？僕とAは男と女ですよ？」

「尚更、今更じゃないこの前だって一緒に寝たじゃない」

お互い引けを取らない様子に、最終手段のじゃんけんへと走った

「最初はグー！」

「じゃんけんぽん！」

Aはパーを出せばジョルノはグーを出し勝者はAとなった

「ほんと、じゃんけんは強いですよね…昔から…」

「えへへ！私の勝ち！」

そうと決まればとAはジョルノの手を引っ張っては部屋へと向かう

ジョルノは荷物をAの部屋の隅に置けば布団を敷いては早速お風呂に入っていった

「ふー…ほんと今更何を意識しちゃって…」

Aはふと考えた

先程意識してるのは自分の方ではないかと気付いてしまった

その時、ジョルノが風呂から上がったのか部屋に入ってきた

Aは思わずビクッと体を揺らせば、ジッとジョルノの顔を見る

「A？」

「…ジョルノって、足綺麗だよね！」

「はぁ？それ褒めてます？」

「うん！」

どうしよ…どうしよ…余計に意識してしまう…

長い夜の幕が開く